トップ・クリアマインド!
集いし星が絆を紡ぎ、
祈りと共に未来へ駆ける!
光さす道となれ!
デルタアクセルシンクロ!
到来せよ、コズミック・ブレイザー・ドラゴン!
概要
スターダスト・ドラゴンの強化形態であるデルタアクセルシンクロモンスター。別未来における不動遊星の最強カード。
アニメ149話にてZ-ONEが見ていた未来の遊星のデータにて確認できる(といっても彼が見ていた遊星のデータがスクロールする中に名前だけが一瞬映ってただけなので一時停止でもしないと確認できない)。本来は遊星がトップ・クリアマインドの境地に立ち使われるカードだったのだが、Z-ONEと戦った遊星は仲間と絆を通して成長、一人きりではなく仲間達のモンスターの力を束ね、その未来とは違う境地「オーバー・トップ・クリアマインド」に達しシューティング・クェーサー・ドラゴンを召喚したため使用されなかった。
その後アニメ本編ではこのモンスターの事には一切触れず、最終回でも未登場。未来の世界では「Z-ONE」もこのカードではなく、シューティング・スター・ドラゴンを使って機皇帝を止めていた。
漫画版でも言及されず5期EDの最後に映っていたモンスターは監督曰く翼の増えたシューティング・スター・ドラゴンと言及されてしまったため、名前だけの完全な裏設定とされていた。
まさかのカード化
そんな幻のカードであったのだが、2017年2月18日発売された『20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE』にてカード化が決定した。
テキスト
シンクロ・効果モンスター
星12/風属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター2体以上
このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。
(1):フィールドのこのカードをエンドフェイズまで除外して
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
●相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。
それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
●相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する。
解説
名前とデルタアクセルシンクロモンスターということしかわかっていなかったモンスターだったが、自身を除外して、効果の発動の無効化・召喚行為の無効化・攻撃の無効化及びバトルフェイズの終了のいずれかを行う効果を持つモンスターとしてOCG化となった。
その効果はシューティング・スター・ドラゴン、TG ハルバード・キャノン、シューティング・クェーサー・ドラゴンの三体のアクセルシンクロモンスターの効果、もしくはスターダスト・ドラゴン/バスター、スターダスト・ウォリアー、シューティング・スター・ドラゴンの効果を合わせたような効果となっており、属性・イラストも含めてスターダスト・ドラゴンの正統進化形態と言えるモンスターとなった。
設定上は上位互換となるシューティング・クェーサー・ドラゴンとは6年も発売日に差があるため、下位互換の性能ではこちらの存在意義が無くなってしまうため相互互換となってはいるが、その効果はZ-ONEの時械神相手には少々分が悪いものとなっている。
もしもアニメでのシューティング・クェーサー・ドラゴンの登場場面でコズミック・ブレイザー・ドラゴンが召喚されていた場合を考えてみると、
- 相手の効果を無効にすること自体は出来るがコズミック・ブレイザー・ドラゴン本人が場から離れてしまう
- 時械神の耐性を無効化して戦闘破壊することが出来ず、戦況を変えられない
- 連続攻撃効果を持たない
- 複数体展開されている時械神を倒し切る事ができない
- 時械神サンダイオンと相打ちになった後、シューティング・スター・ドラゴンを呼び出すことが出来ない
- 原作版「集いし願い」の発動条件(「シューティング・スター・ドラゴンが戦闘破壊された時」)を満たせず、強化されたスターダスト・ドラゴンが召喚出来ない。結果として究極時械神セフィロンを倒せない
となってしまい、Z-ONEに勝てない。
「コズミック・ブレイザー・ドラゴンでは破滅の未来を変えられなかった」「シューティング・クェーサー・ドラゴンでなければZ-ONEに勝てなかった」というアニメの展開にそった効果になっていると言えるこの絶妙な調整具合に、デュエリストたちは驚き歓喜した。
また、場を離れてしまう効果は「皆を守る力を持っているが、肝心な時にそこに居ない」という状況を作り出してしまい、Z-ONEが遊星として活動していた時の末路をも想起させる
なお、このカードは初めての風属性レベル12のモンスターであり、「セイヴァー・スター・ドラゴン」と「CX超巨大空中要塞バビロン」が持っていた記録である「風属性の元々の攻撃力最高値」を更新している(元々の守備力は後者と現在タイ)。