概要
私服警官や潜入捜査官といった一般人に紛れなければならない法執行機関員が銃器という一般人の目に触れるには威圧的すぎるものをズボンの内側やポケット、太ももや袖口等に秘匿しながら携帯することを指す。
原初的な物ではデリンジャー、やや古いものだとグロック26や小型の38口径リボルバーといったコンパクトサイズの銃器が携帯されることが多い。
またクライム映画等に登場するUZIやAR-15カービンを上着の内側に秘匿するのもこちらに該当している。
アメリカでは銃器犯罪の多さ故に民間人でもコンシールドキャリーが許可される場合があるが、厳正な審査が必要でカリフォルニア州といった特に銃規制が厳しい地域では現役の特殊部隊員であっても許可が出るまで数年必要となる。
一昔前にはボブチャウカスタムで有名な銃本体のグリップ等に挟み込んでクリップを取り付け、パンツの間に挟み込むといったキャリー方法も行われていたことがある。
体の近くに銃を持っていく都合上、衣服の引っ掛かりが原因で暴発を引き起こして負傷する可能性がゼロではない為、使用する場合は十分な習熟が必要となっている。
近年ではコンシールドキャリー用にサイズを小さく、引っ掛かりをなるべく減らすように開発された小型拳銃が台頭している他、ミドルサイズやフルサイズの拳銃を目立たせずに携帯できるIWB(Inside Waist Band)ホルスターも開発されている。
昨今ではアペンディックスキャリーと呼ばれる股間の前部にホルスターを持ってくるものが流行の兆しにある。
ただしこれは暴発した際に急所に当たってしまう危険性が非常に高いというリスクがある。