カードテキスト
相手が手札からモンスターを特殊召喚した時、このカードを手札から特殊召喚できる。
概要
能力はレベル7としては控えめで、正直なところモンスター2体をリリースしてでも通常召喚する価値があるとは言い難い。相手がモンスターを手札から特殊召喚した場合、それをトリガーにこのモンスターを自分の手札から特殊召喚できるという奇襲性が最大の武器であるが、それ以外の効果を持たないため、攻撃力2500を超えるモンスターが特殊召喚されてしまうと、せっかく特殊召喚してもそのまま戦闘破壊されてしまう。「手札からの特殊召喚」に限定されてしまっている点も、手札を捨てるコストはやや重いがより幅広く対応できるカオスハンターが存在する現在では痛手。光属性の機械族である点などを上手く活用できるなら採用の価値も出てくるだろうか。
登場した当時は単独で飛び出してきたサイバー・ドラゴンなどに対して強く出られるという長所があったが、キメラテック・フォートレス・ドラゴンが存在する現在では機械族であることが祟ってサイバー・ドラゴン対策としてはむしろ悪手となってしまう。
逆に、サイバーがモンスターカードも含む大型カテゴリになった現在はこのカードもサポートを受けられるようになった。
原作・アニメでの活躍
漫画版遊戯王GXに登場した恐竜族の最上級モンスター。デュエルアカデミアの新米教師にして悪徳教師の龍牙が使用する。
彼の恐竜族デッキの中ではレベルも攻撃力も高い部類のモンスターであり、十代とのデュエルではエース級の活躍を見せた。
その一方で撃破された際に「たかがサイバー・ダイナソーがやられたくらいだ」という発言もあり、果たして本当にエースと呼べるカードだったのかは不明。
ところで、原作の龍牙は先にも書いた通りに恐竜族をメインとしており、このカードも超進化薬による特殊召喚によって登場した。つまりこのモンスター6原作において恐竜族だったはずなのだ。また、相手フィールド上に守備表示のモンスターしか存在しない場合、自分のモンスターをリリースすることで相手プレイヤーにダイレクトアタックが可能という効果も有していた。ダイレクトアタックを満たす条件があまりにも重すぎである。
OCGで登場した際には原作再現がほとんど成されていない上に、種族もモンスター効果も書き換えられて名前とイラストを除き別物となったが、実際のところ原作の能力をそのままにOCG化されていれば戦闘力も効果も暗黒恐獣の下位互換という有様になっていただろう。また、ダイレクトアタックを外されて弱体化したかのように見えるが、OCG版の方が種族もモンスター効果も多少は使い道があるという何とも言えない評価となった。
アニメ版では暗黒恐獣の上位互換であるダークティラノが登場したのとは真逆の進化(退化?)であり、実に対照的な存在と言える。
関連項目
暗黒恐獣 - 原作の種族、モンスター効果、イラストの構図などはこのカードを意識していると思われる。
ダークティラノ - アニメ版における暗黒恐獣モチーフのカード。
ダイナミスト - メカ恐竜のモンスターカテゴリ。