サマー(アンデラ・UMA)
さまー
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』で、世界の四季へ関わる理(ルール)を司るUMAの一体。SUMMER-サマー-は「夏」の季節(シーズン)を担っている。
UMA間では「概念（コンセプト）系」と呼ばれる者にあたり、他のUMAよりも現実改変する影響力が強く、特異な能力(ルール)を有しているため、特に創造主-神-のお気に入りらしい。
SUMMER-サマー-の初登場は、組織(ユニオン)が100個目の罰(ペナルティ)がかかった課題(クエスト)で、他の四季を司るUMAと共に討伐対象の一体として存在が提示された。
その場面では、何処かの国で開催されてる祭り屋台の傍らにコアフォームで潜んでいた。
いざ対峙すると〈猛暑の気象現象を彷彿させるような苛烈な攻撃力〉といった異能で課題(クエスト)の挑戦者たちを翻弄した。
コアフォーム
核(コア)は花火玉（花火師が手作業で作った打上花火用の化薬が詰まった玉）みたいな外見。割れ目から不定形の手足や目玉をニョキッと生やす。
コア形態の分身体を生成し縄張りを広げ、火薬やガソリンなど可燃物を食べて成長する。
フェーズ1
甲虫や百足みたいな姿へ成長する。上記の分身体も同様の成長が出来る。本体との区別は頭部へ目玉みたいにある花火玉(コア)があること。しかし動きまわる大量のサマー達を相手に本体を探すのは至難。
またフェーズ2へ近づくと浮遊能力も発揮する。
猛暑の理(ルール)へ引かれてか知性的な言動はなく、本能的に火力を求めて行動する。
課題UMAに選ばれて行動を活発化したのか、台湾で活動している所を発見される。当時は盛大な祭りを開催中から大量の可燃物（花火の化薬や燃料のガソリン類など）があり、SUMMER-サマー-にとって恰好の餌場であったゆえに出現したのだろう。
四季の「夏」を司っているUMAとして、熱する自然環境・連想文化を実現化している。
SUMMER-サマー-は爆発物や可燃物を食べるため、肥えた本体や分身体を倒すと体内の火薬類も刺激されて爆発を伴って消滅する。上記で述べた増殖力と巨体へ成長していくに比例する質量と合わせて危うい性質である。
謂わば本体や分身体は「動く火薬庫」であり、コアフォームは少しの衝撃で、フェーズ1は強めの攻撃で倒せるが、体内の爆発物や可燃物へ誘爆しながら消滅する危険性は厄介（火気厳禁）。
SUMMER-サマー-討伐の際は、まだ形態が未成熟の時点で迅速な対応が求められる。
フェーズ2になると、青龍型(ドラゴン)の怪獣体から成る大質量やおそらく炎の息吹は強力。黙示録(アポカリプス)からは四季UMAで一番の攻撃力を有しているとの事。
この完全体では腹部の鱗が弱点。これは核(コア)の部位にもなっており、一度に全て破壊しなければ、残った鱗(コア)を基点に再生し続ける。
まさに攻撃へ特化したUMAである。
仮にSUMMER-サマー-の討伐に成功したとしても、そのルールの消滅は気候に重大な影響を与え、対となるUMAの勢力が一気に増加してしまう。
本作『アンデッドアンラック』にて「夏」を司るUMA(ユーマ)。
つまり作中で季節特有の光景・交流を齎している事へ由来し、本作関連で「夏」の作品という象徴(タグ)の活用が出来るだろう（この捉え方を肯定するか否定するかどうすんべか、論議は様々であろう）。
