CV:坂本真綾
人物
アラジン以外に世界に三人いるというマギの一人で、レーム帝国を200年余りもの間支えてきたと言われる『レームのマギ』。
豊かな金髪を靡かせ、葡萄の実を象った髪飾りを付け、赤い石を携えた身の丈以上の豪奢な金色の杖を持っている少女のような姿が印象的だが、少なくとも、シンドバッドが生まれた時には今と殆ど変らぬ姿でおり、その実年齢は268歳。
少女の姿である身体は実は何体目にも及ぶ分身体であり、意識はシェヘラザード本人のもの。
本当の身体は老衰の為に動けない状態にあり、レームの神殿の何処かで横たわっている。
分身体の身体の寿命は短く(おそらく10年ももたないと思われる)、身体が衰える度にその入れ物を入れ替え、レーム帝国を守って来た。
レームの最高司祭として自国に過去最大の繁栄と何人もの「迷宮攻略者」を齎しているという。
司祭という立場であるが、マグノシュタットとの戦争を一存で決定するなど、実質的にレームの王と同等の振る舞いをしている。
国や民に対する思い入れは強く、長らくレーム帝国を指揮し、成長を見守って来た故に、もはや『レーム帝国の母親』そのものといってもいいほどの感情を抱くに至っている。世界の危機を憂えつつもその態度は毅然としており、レームを守るためなら争いも辞さない構え。
マギでありながら、世界ではなくレームの繁栄のみを考えているために、アラジンからは「傲慢」と表現された。
左目元の泣きボクロが特徴的で、目を閉じた風のまま話すことが多く、傍らには、ファナリスの長髪の男性・ムー・アレキウスを付き従えている。