概要
2009年に記載された、白亜紀前期の中国に生息していたプロケラトサウルス科の肉食恐竜。
発掘された化石は部分的で、頭骨、脊椎、前脚、腸骨が発見されている。細部には原始的な形質が多くみられたが、全体的な体型はティラノサウルス科に似ている。
最大で10メートル近くに成長した可能性が指摘されており、これが本当なら近縁のユティランヌスを抑えプロケラトサウルス科の最大種である。
欠けてはいるものの、グアンロンににた大きなトサカがあったことが分かっており、多くのプロケラトサウルス科にみられる特徴であったようだ。
カルカロドントサウルス科などの従来の大型肉食恐竜が汎世界的に繁栄する時代の中、アジアの一部でなぜ、このような巨大なプロケラトサウルス科が出現したのか、そして、なぜ子孫を残さずに比較的短命のうちに消え去ったのか(白亜紀後期に出現する巨大なティラノサウルス科は比較的近縁ではあるもののシノティラヌス等の子孫ではない)、など謎は多い。