曖昧さ回避
本記事では2について解説する。
2の概要
「どうよコレ!ミミズ・ムカデ・ヤモリ!この中からルーレットで止まった奴を生きたまま食べまーす!」
CV: 伊藤タカユキ
YouTubeの漫画動画チャンネル『ヒューマンバグ大学』の登場人物。登場したエピソードは2020年7月27日に投稿された『【実話】LIVE配信中に...オオムカデを食った男。猛毒で死亡。』。
中国で動画配信を生業としている若者。地道にLIVE配信を続けてきた事でフォロワーは15万人を超え、LIVEの平均閲覧者は20万人を記録する程の有名人となった。
人物
容姿
普通の茶髪と緑色のシャツ、青いズボンが基本的な装いである今時の若者。
性格
お調子者なノリではあるが、地道にLIVE配信を継続したり、売れる為のネタを考える等、動画配信者としては真剣な人物である。
しかし、芸風は俗に言う過激系のそれであり、閲覧者数を取る為であれば自分の身体を無理矢理酷使する事も少なくない。そしてその芸風が最終的に彼の運命を決定付けた。
経歴
ジージョンは中国において、過激さをウリとしたLIVE配信を毎日の様に行っていた。ある日は激辛デスソースを丸々1本入れた超絶激辛ラーメンの完食、またある日は世界一臭い缶詰の一気食い等、危険な食べ物に特化した配信を繰り返し、ぐんぐんと閲覧者数を伸ばしていた。
しかし、毎日のLIVE配信により食べ物のネタは尽きてしまい、思うように成果が得られなくなる。それ故に一時期は大食いや早食いのジャンルにも出したが、視聴者受けは悪く成果は落ちる一方となっていた。
成果が落ち続ける状況に追い詰められたジージョンは、「ゲームと寄食のハイブリッドLIVE配信」という企画に行き着いた。この企画は「ストラックアウトでボールを当てたゲテモノを全部食べる」というネタから始まったが、このネタが視聴者間で大受けした為、次第に「アルコールが入った酒で輪投げをして入った奴を混ぜて飲む」という様に過激さを増やしていった。
本来であれ身体を酷使し兼ねない危険なチャレンジであったが、この時の彼は冷静さを欠いており、命LIVEの閲覧者数が大事と無茶な企画を続けていた。
そんなある日、彼は何時ものLIVE配信で、ムカデ・ミミズ・ヤモリの入った3つの虫籠を並べ、「この中からルーレットで止まったゲテモノを生きたまま食べる」という企画を行っていた。
その企画は誰がどう考えても危険な物である事は明らかであった為、「ヤモリやムカデには毒があるから危険だ!」という心配のコメントを送った視聴者もいた。しかし、当のジージョンはこれらを盛り上がりの一端だと見做し、フルテンションで全てのゲテモノを口に入れ、度数の強い酒で流し込んでしまう。
結果、このLIVE配信はこれまでにない閲覧者数を記録し、企画を終えた彼は満面の笑みで視聴者へと礼を言った…
しかし、その束の間の幸せは一瞬で地獄に変わった。
ルーレットの後も配信を続けていたジージョンであったが、突如として腹の中に焼石を入れた様な激しい腹痛に襲われる。痛みの余りにトイレへと向かうも、下痢や高熱が止まらないばかりか、血尿の症状まで現れ始めた。
彼は這う這うの体でLIVE配信へと戻るも、その時には意識も途切れ途切れになっており、最期は見た事が無い程に腹部が膨れ上がり、声も出なくなる程衰弱し命を落とした。
その後、ジージョンの遺体を見たリスナーの通報により警察が駆け付け、彼の死因がムカデを食べた事によるサルモネラ感染症であると判明した。
ジージョン「フォロワーや再生数が増える喜びは命あってこそだ 命より大事な物なんてない……俺はそれに死ぬまで気づけなかった大馬鹿野郎だ……」
総括
この動画の元ネタとなった事件は、2019年に中国で起きたDouYu配信者による死亡事故であると思われる。
動画内では元ネタに近い形で話が構成されているが、警察への通報者が配信者の恋人ではなく視聴者、死因がサルモネラ感染症とされている等、実際の事件とは異なる物も少なくない。
この記事を見て頂いている皆様の中に動画配信者を目指す方がおられるのであれば、少しでも命の危険があると感じた企画にはどうか手を出さないで頂きたい。命よりも大事な物などないのですから…。
余談
動画の0分45秒辺りで登場するホワイトボード内の奇食の元ネタは、同チャンネルのキャラクターである鬼頭丈二が2020年7月末までに食べた料理だと思われる。
関連項目
鬼頭丈二 - ジージョンと同じく2020年に初登場したヒューマンバグ大学の登場人物。登場する奇食を追い求める資産家。彼も危険を厭わずに世界中の寄食や絶景を追い求めているが、資金に物を言わせたバックアップと本人の強靭な肉体がある為、毎回無事に生還している。