概要
1872年にルドルフ・シュミット少佐によって開発された軍用ダブルアクションリボルバー。それまでスイス軍に配備されていた前装式を置き換えるために開発され、正式採用された。生産はワッフェンファブリーク・ベルンが請け負ったため、ベルンM1872とも呼ばれている。
MAS1873とよく似ていると言われるが、これはその元となったベルギーのシャメロ・デルヴィーニュ社の試作リボルバーをこの銃も元としているためであり、つまるところ従兄弟関係にあたる。
軍のテストではガランドリボルバーとS&W モデル3と旧式のシュミット1842と比べられたが、これらより貫通力に優れていた。
1872年から1877年にかけて900丁製造され、その後はセンターファイヤ式の新型弾薬に対応させた改良型のM1872/78に置き換えられた。
最終的に4601丁が生産され、その約600丁がベルギーのピロ・フレール社で製造された。
主なバリエーション、派生型
M1872/78
10.4mmスイスセンターファイア弾(10×20mm)を使用できるようにした改良型。
M1878
10.4mmスイスセンターファイア弾に最適化した再設計型。M1883に更新されるまで5500から6000丁ほど生産されたとされる。
フィクションでの使用
ラストチャンス(映画) - 1945年5月26日に放映された1943年を舞台にしたスイスの戦争映画。テルフォード少佐が使用する。
性能
全長 | 278mm |
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銃身長 | 149mm |
重量 | 992g |
使用弾薬 | .41スイス弾(10.4x38mm) |
装弾数 | 6 |
口径 | .41口径 |