概要
アメリカのプログレッシブ・ロック(「プログレ・ハード」とも)・バンド。
1970年代後半から1980年代前半に成功をおさめた。
略歴
1963年、チャック・パノッツォ、ジョン・パノッツォの兄弟が中心となってバンド活動を開始。デニス・デ・ヤングが加入し「ザ・トレイドウンズ」を名乗る。
1968年、ジョン・クルリュウスキが加入し、バンド名が「トレイドウインズ4」となる。
1970年、ジェイムス・ヤングが加入。RCAレコード傘下のウッデンニッケル・レコードと契約。バンド名を「スティクス」とした。
1972年、『スティクス』(ウッデンニッケル)をリリースし、デビュー。当初は長尺の曲を演奏し、プログレのファンに訴求していた。
1974年、『ミラクルズ』をリリース。大作志向からポップ・チャートでのヒット狙いに転換。
1975年、2ndアルバム(2年前発売の『スティクスⅡ』)収録曲『憧れのレイディ』が、シングル・チャートでヒットし、メジャーのA&Mレコードに移籍した。アルバム『分岐点』のレコーディング後、ジョン・クルリュウスキが脱退し、トミー・ショウが加入、バンドのフロントマンとなった。
1977年、アルバム『グランド・イリュージョン - 大いなる幻影』がビルボードでトップ10入り。シングル『カム・セイル・アウェイ』も8位まで上昇。
1979年、シングル『ベイブ』がビルボードで1位を獲得。アルバム『コーナーストーン』も2位となる。
1981年、アルバム『パラダイス・シアター』がビルボードで1位を獲得。シングル・カットされた『ザ・ベスト・オブ・タイムズ』が3位、『時は流れて』が9位と大ヒット作となる。
1982年、初来日。
1983年、アルバム『ミスター・ロボット -キルロイ・ワズ・ヒア-』をリリース。シングル・カットされた『ミスター・ロボット』は日本語歌詞「ドモアリガト、ミスター・ロボット」が話題となり日本でもヒットした。
1984年、デニス・デ・ヤングとトミー・ショウが対立し活動停止。メンバー各々がソロ活動に移行。
1990年、トミー・ショウの代わりにグレン・バートニックが加入し活動再開。アルバム『エッジ・オブ・ザ・センチュリー』をリリースし、シングル・カットされた『ショー・ミー・ザ・ウェイ』がビルボードで3位を獲得するが、再結成は短期間に終わった。
1995年、トミー・ショウがバンドに復帰。
1999年、アルバム『ブレイヴ・ニュー・ワールド』をリリース。しかし、再びデニス・デ・ヤングとトミー・ショウが対立。デニス・デ・ヤングの代わりにローレンス・ガーワンが加入し活動継続。
2003年、アルバム『サイクロラマ』をリリース。グレン・バートニックに代わり、リッキー・フィリップスが加入。
2017年、自主レーベル「Alpha Dog 2T」を設立。
2021年、アルバム『Crash of the Crown』をリリース。