スティーブ・マックイーン
すてぃーぶまっくいーん
1930年3月24日アメリカ合衆国インディアナ州ビーチグローブに生まれる。生後6か月で両親は離婚。8歳まで母方の祖父母の元で育つ。
12歳の時再婚した母親に引き取られるが継父と衝突する、17歳でアメリカ海兵隊に入隊する等紆余曲折を経て演劇を志し、同時期にレーサーとしても活動。
映画初出演は『傷だらけの栄光』で、初出演は1958年に上映されたホラー映画『The Blob』。初主演作は日本でテレビ放送された際には『SF人喰いアメーバの恐怖』と言う邦題がつけられた。(後に『マックイーンの絶対の危機』と改題。)
1960年に上映された西部劇『荒野の七人』ではユル・ブリンナー、チャールズ・ブロンソン等と共演。初のメジャーヒット作となる。
その後も『ブリット』『ゲッタウェイ』『パピヨン』等様々な映画で主演しヒットを飛ばすが、1974年の『タワーリング・インフェルノ』から4年映画から遠ざかる。
晩年は海兵隊やレーサー活動時に吸引しがちだったアスベストがもとの中皮腫に罹患し、治療を行うが予後は芳しくなく「末期ガン」だったという。1980年11月7日、一縷の望みを託してメキシコの病院にて転移性腫瘍の手術を受けたが、その12時間後に死去した。享年50歳。
マックイーンとフォード・マスタング
前述の通りレーサー活動していたことはよく知られており、1968年公開の『ブリット』はその経験を生かして映画に初のカーチェイス・アクションを取り入れた作品として知られる。マックイーン演じるブリット刑事が駆るフォード・マスタングで、凶悪犯の駆るダッジ・チャージャーを激しいカーチェイスで追い詰めていくが、激しいカーアクションのため、使用したマスタングは撮影後2台とも廃車となったとされたが、そのうちの1台はメキシコでレストアされていたという逸話が残っている。この映画からフォード・マスタングの知名度が高まったとも言え、2005年発売の6代目マスタングのCMでは、とあるアメリカの田舎の青年が「それを作れば彼は現れる」という声を聞き、トウモロコシ畑の中にサーキットを作り、新型マスタングをスタートラインにつけると、トウモロコシ畑の中から『ブリット』出演時のマックイーンが現れ、青年からマスタングのキーを借りて乗り込み、全開走行をやってのけるという内容だった。