概要
スパンデュール(Spandule)とは1943年にアメリカで出版されたウォルト・ディズニー社の子供向け絵本『The Gremlins』の補稿である小冊子「Winter Draws On:冬は続く」に登場したのが初出。
高度3000m以上にある雲の上に棲み、そこを通りかかった戦闘機や爆撃機の中に冷気を吹き込み、電熱飛行服などが不調な乗組員を凍えさせる、もしくは凍死させてしまうというグレムリンの亜種である。
身体はグレムリンの3倍ほども大きく、寒さから身を守るためにイエティのように長い毛に覆われている。
さらに高高度の薄い気圧に耐えるため、頭部は凹凸が少ない酸素マスクを思わせる形状になっており、手の指は3本しかないといわれている。
しかし低温環境に適応した結果、暑さには滅法弱くなり、高温に晒されてしまうと身体が溶けだしてしまい、少しばかりの毛しか残らない。
なおアメリカ政府は、この危険な妖精に対処するため上記の指導小冊子を作成して、パイロットに配布したのだといわれる。
登場する創作
「2万フィートの戦慄(NIGHTMARE AT 20,000 FEET)」というグレムリンを思わせる謎の怪物が旅客機を襲うというエピソードがあり、高度2万フィートは約6000mなのでこの怪物は分類上スパンデュールであると考察される。
ちなみに1963年に制作された『ミステリーゾーン』版では雪男のような外見だった。
飛行型の機械生命体バーサーカー「グレムリン」「フィフィネラ」のアッパーバージョンが、戦術コンピューターMICAによって「スパンジュール」と命名された。