曖昧さ回避
- 1910年代に活躍したイギリスの競走馬で、エプソムダービーを制覇した最後の牝馬。
- 第2次世界大戦中にアメリカで出版された絵本に登場する女性のグレムリン。※この項で説明
- 2.のグレムリンを由来としたB-17やB-29爆撃機の1機の愛称。
グレムリンのフィフィネラ
1942年にアメリカで出版されたウォルト・ディズニー社の子供向け絵本『The Gremlins』に登場したのが初出で、戦闘機や爆撃機の乗組員をくすぐり、本来ならば命中するはずの機関銃や爆弾を外させるという女性のグレムリンの総称である。
12体生まれるウィジェット(赤ん坊のグレムリン)のうち、1体だけがこの個体に成長する。
その姿は金髪で巻き角を持ち、黒い長手袋に赤いフライトジャケットとブーツ、黄色いスラックスを身につけた、鳥の翼を生やした女性として描かれている。
この絵本の著者は、当時その文才からイギリス空軍のプロパガンダに従事していた、後の児童文学者ロアルド・ダールで、ディズニーとしてはアニメ映画化を前提に展開したかったが、英国空軍省やダールとの間での著作権上の取り決めなどのために絵本のみの出版に止まった。
フィフィネラ(Fifinella)という名はダールが生まれた1916年に、ダービーおよびエプソムオークスを獲得した偉大な「空飛ぶ」牝馬である競走馬に由来する。
なお、この絵本は連合国内で広く読まれることになり、フィフィネラをアメリカ空軍のWASP(女性空軍サービスパイロット)がマスコットにしたいとディズニーに問い合わせところ許諾されたので、このキャラクターが描かれたバッジやワッペンのつけられたジャケットが着用された。また戦闘機のノーズアートとしてもアレンジされて描かれている。
創作での扱い
- Russian Rhapsody(ロシアの狂騒曲)
「ワーナーブラザーズ」によって制作されたルーニー・テューンズの1エピソードで、ソ連を爆撃するために出撃した、ヒトラー本人が乗ったナチスの爆撃機をめちゃくちゃにする様々なグレムリンの一種として登場する。
男口調で話す女性の紅世の王で、真名は「弄巧の摽」。
飛行型の機械生命体バーサーカー「グレムリン」のアッパーバージョンが、戦術コンピューターMICAによって命名された。