2004年12月26日午前7時58分頃、インドネシア・スマトラ島西方沖で発生した超巨大地震。地震の規模(マグニチュード)はM9.1で、2011年の東北地方太平洋沖地震(M9.0)を上回った。インドネシアからアンダマン諸島沖にかけてのスンダ海溝(ジャワ海溝)で発生した低角逆断層型の海溝型地震であり、1900年以降では1960年のチリ地震(M9.5)、1964年のアラスカ地震(M9.2)に次ぐ3番目に大きい地震である。
この地震の特徴は、何といっても超巨大津波を誘発したことである。地震に伴って発生した巨大津波は、インド洋沿岸のほぼ全域を襲い、沿岸諸国で約30万人が犠牲になった。死者のほとんどが津波によるものであり、スマトラ島沖地震に伴う大津波は「インド洋大津波」と呼ばれている。