概要
1968年より「漫画ゴラク dokuhon」(日本文芸社)に連載された。
セクサロイド(人間同様の性的能力を有するアンドロイド)「ユキ7号」をヒロインとするスパイ・アクション。
松本にとって青年漫画誌初掲載で、「松本SF」「松本美女」の原点といわれる。この漫画の成功が少女漫画から少年・青年向け漫画に移るきっかけとなった。
あらすじ
2222年、日本政府の機関「G局」に所属するシマは、セクサロイドのユキをパートナーに政府の計画を妨害する勢力と戦い、非合法活動を行う。
カミヨ計画
日本国民を他天体へ移住させる計画。反陽子エンジン搭載の光子ロケットを100万機建造し、銀河系から3万パーセク離れたミユ座のMM星雲を目指す。
ヤヨイ計画
頓挫したカミヨ計画に替わる新計画。太陽系第10惑星で発見されたコスモナイトは、無限に近いエネルギーを放出する反面、ちょっとした刺激で大爆発を起こす扱いの難しい鉱石であった。日本政府が独占しようとするが、様々な組織が新たなエネルギー源として狙ってくる。
第Ⅲ計画
ヤヨイ計画に続く最終計画。対外的には太平洋を埋め立てて日本列島を拡張するということになっていたが、本当は地球を縦に真っ二つに切断し相容れない二つの陣営を別々の半球に住まわせるという計画である。しかし、人間とロボットを分けるということになり、シマとユキの別れの時が近付く。