セリア=クレール
せりあくれーる
「ちっさい言うな!まだ伸び盛りなの!」
ベルトラム王国の伯爵令嬢でありながら、弱冠12歳にして王立学院の講師に就任したほどの実力を持つ天才魔道士。
リオの担任でありベルトラムでの唯一の味方だったが、作中の諸事情により祖国を離れ、リオと行動を共にする。
キャラクター人気投票では1位を獲得した。
上級貴族だが、かつてのリオのようなスラムの孤児相手でも平等に接する清らかな心の持ち主。背中まである銀髪と冬の妖精のように愛らしい容姿をしているが、本人は成人後も幼児体型のままであることを気にしており、指摘されると怒る。
12歳にして高等部を飛び級卒業するほどの天才であり、講師としても生徒に平等に接し正すべき時は毅然とした姿勢を見せる。しかし素の彼女は年相応に気さくで奔放な性格であり、研究に没頭すると周りが見えなくなる癖がある。また貴族の令嬢であり、料理や片づけはあまり得意ではない様子。
理想の男性像は「一緒にお茶を飲んでくれて、楽しくお話をしたり、時には沈黙が苦にならなかったり、あとは私のことをちゃんと理解してくれて、悩み事があれば相談に乗ってくれて、自然体でいられる人」とのこと。
神聖歴991年、拉致された第二王女フローラの捜索中に当時7歳のリオと出会った。フローラ救出の褒美として学院初等科に中途入学をしてきたリオの担任となり、文字も知らないリオに個別指導を申し出た。研究室での個別指導や二人だけのお茶会などを通じて、徐々に友人としてもリオとの関係を深めていく。
セリア自身は自覚できていなかったものの、自然体の自分を受け入れ支えてくれるリオに初恋をしており、リオも四面楚歌の学院生活の中で唯一暖かく接してくれるセリアを特別な存在として心を開き、お互いが心の支えとなっていた。
リオが冤罪で国を追われてからは、結婚に興味もなく適齢期を迎えた後も学院で魔法研究に明け暮れていたが、派閥の都合でシャルル=アルボーとの望まぬ政略結婚を強いられ(それも数多くいる側室のうちの一人)、退職を余儀なくされてしまう。
久方ぶりにベルトラム王国に戻り事態を知ったリオを巻き込みたくなかったため一度は遠ざけたものの、結婚式当日に再度問いかける彼に「助けてほしい」という本心を明かし、表向き拉致という形で逃亡。彼の旅の仲間に加わる。
以降は赤を基調とした服装になる。必要に応じてリオと同様の手法で髪の色を金髪に変える事もある。
リオが「超越者」になった後、他の人物と同様に彼やアイシアのことを忘れてしまったが、賢神リーナが施していた細工によりしばらくしてから記憶を取り戻しただけでなく、彼女が使っていた古代魔法を習得している。
ソラによると、リーナの眷属だったホムンクルスに容姿が似ているそうだが、詳しい関係は不明。
学院での教え子。当初は弟のように思っていたが、定期的なお茶会や研究の手伝い、悩みの相談などを通じてかけがえの無い友人へ、そして初恋の相手となっていた。しかしセリア自身は取り返しのつかない状況になるまで、リオへの恋心を自覚できていなかった。また学院内では貴族子弟の反感を懸念してリオと親しい様子は隠していたものの、たびたび目撃されてしまってもいた。
セリアが12歳、リオが7歳の頃にはセリアのほうが背丈が高かったが、セリアが17歳、リオが12歳になる頃には背丈も逆転されている。
学院での教え子。王家の第一王女。接点は少なかったものの、講師としてのセリアに憧れていた。
学院での教え子。王家の第二王女。恩人のリオがセリアとは親しくしているところを目撃し、セリアの立場に憧れていた。
ローラン=クレール
セリアの父親であり現クレール伯爵。国王派の大貴族。
娘を「セリアちゃん」と呼んで溺愛しているが、結婚適齢期になっても研究一筋なセリアの先行きを案じて見合い話を大量に持ち込み辟易させている。
しかしセリアの幸せを第一に考えて社会的にも人格的にも信頼できる相手を厳選しており、セリアが望む相手なら誰でも良いと大貴族として破格の条件を示している。
その際の反応でセリアが恋をしていることにセリアが自覚するより先に気付き、見守っている。
アルボー公爵家の騎士。次期アルボー公爵。政略により一時期婚約していたが、前述の騒動により自動的に解消されている。
本編内でセリアは「女性には紳士的な方」と言っているが、わくわくまじかる教室 #16では「年の離れた子供にも容赦しない、最低のクズ」と本音をぶっちゃけている。
「『セリア先生のわくわくまじかる教室』!はっじまっるよー!」
アニメ公開に合わせて、YoutubeのHJ文庫公式チャンネルにて配信されるミニアニメ。全18回。
セリアが先生としての立場を活かし、視聴者に対して本作の世界観などを解説する…と思いきや、実際には聞き役であるリオと(メタ発言交じりの)関係ないトークを繰り広げる事が多く、セリア自身も「こっちはネタ&解説」と言い放つほど。
アニメ放送が始まると回が進むにつれて何気ないリオの言動にときめいたり、本編中でのリオの行動に(特に他ヒロインとの関係について)「不純異性交遊は先生として絶対に認めない」などと私情混じりな文句を言うなど、ほとんど解説らしい解説は行わなくなり、ほぼ本編の感想を語るコーナーになってしまっている。
本編で出番がなかった際に公開された第12回では寂しさのあまり、タイトルが『どんよりまじかる教室』になってしまった。
アニメ放送終了後も、2期までの間を繋ぐ形で、全12回のseason2と、全6回の特別編『セリア先生のどきどきインタビュールーム』が公開された。前者はセリアのみで展開されるからか、割と真面目に解説する内容になっている。
その2期でもミニアニメは続投したが、某公爵家の令嬢に枠を買い取られてしまったらしく、文句を言いに行く形でそちらにも殴り込み参戦。その後何だかんだ言ってちゃんと解説をするようになったようだが…?