概要
通票閉塞式を採用している区間にて駅を通過する際に通票授器(つうひょうさずけき)から通票を引っ掛けて受け取るために鉄道車両に設置してある器具。引っかかったときの勢いで通票が車両にぶつかり、ガラス窓を割ったり塗装を傷めたりするため、ぶつかる場所が窓の場合は金属の棒で、構体側面の場合はゴム板で防護がしてある。
タブレットキャッチャーを装備していない鉄道車両や、通票授器の通票保持位置が標準寸法に合っていない場合は、運転士や運転助士、機関助士といった乗員が腕を出し引っ掛けて受け取る。通票を持っていなければ該当する閉塞区間の進入は禁止されており出発信号機の冒進と同じ扱いになるため、取り損ねた場合は非常ブレーキをかけて取りにいかなければならない。
ただしお召し列車については普段の運行とはことなる特別な運行故、万が一通票を取り損ねてもそのまま進行してよいとされている。
通過の際は下記のような手順となる
減速する→通票受器に通票を入れる→通票授器から次の区間の通票を受け取る→確認後加速
ちなみに、メイン画像にある螺旋状の物のは通票受器(つうひょううけき)とよばれ、走行している列車からそのまま通票を渡すと危険なので、ここに通票を入れる。すると螺旋に沿って回りながら勢いが落ち、安全に通過列車から通票を受け取れる。
pixiv内では何故か通票受器のイラストにつけられている。