「彼の者たちの心を入れ替えよ!」
概要
『カードキャプターさくら』に登場するクロウカードの一種。アニメ版オリジナルのカードであり、原作には登場しない。
英語名は「THE CHANGE」、漢字名は「替」。
実体化すると青白いカメレオンのような姿をとる。
自身の体に触れた者同士を青い光に包み込み、魂を入れ替える能力を持つ。
元に戻るには、入れ替わりのちょうど一日後にカードを発動させ、入れ替わった2人がしっかりと抱き合う必要がある。
「魂(心)」は入れ替わるが「能力」は入れ替わらないらしく、ケルベロス(仮の姿)と入れ替わった小狼は飛ぶことができなかった。
「使えない」と評されていた「移」以上に使い道がなさそうなカードだが、ケルベロスはクロウが「替」を作った理由について「わからん」と答えている。
クロウの「変わり者」の度合いが想像できるようなカードと言える……かもしれない。
なお、性格が入れ替わった後の声優は体の本来の持ち主と同じであり、後述するように普段は見られない二人の声優の演技が見られるケースとなっている。
作中では
クロウカード編
第32話「さくらとケロと小狼と」で初登場。
冒頭で捕獲シーンが描かれており、とある公園内でさくらと小狼を交え大捕物を演じた。
さくらに小狼より早く封印させようとしたケルベロスと、さくらよりも早く封印しようとした小狼に取り押さえられ、その隙にさくらによって封印された。
しかし、ケルベロスと小狼が同時に「替」本体に触れていたため発動条件が揃い、2人が入れ替わってしまう珍事が発生した。
かくして「関西弁の陽気な小狼」と「標準語の真面目なケルベロス」が爆誕、元に戻るまでの長いドタバタな一日が始まったのである。
当初は誰にも知らせずに乗り切ろうとしたが、結局は知世にも苺鈴にもバレてしまう。
最終的には無事に元に戻ったのだが、小狼にとってはよほどのトラウマとなったのか、今度はさくらとケルベロス、自身と苺鈴が入れ替わるという悪夢(?)を見てしまうのだった。
さくらカード編
第53話「さくらとパニック自転車」にて、このままではカードたちが魔力を失ってしまうことを知り、焦ったさくらによって他の数枚と共にさくらカードへと変換された。
劇場版第2作『封印されたカード』
冒頭、知世が「今後使用場面を撮影したいカード」の一つとして「替」を挙げ、ケルベロスが「また小僧と入れ替わるなんて嫌やで!」と言ったのをきっかけにさくらが小狼を思い出す。
その後、「無」に奪われた(おそらく)最初のカードとしても描かれており、使用される場面こそないが印象的な登場の仕方をしている。