概要
デモニホはATLUSのRPG、女神転生シリーズに登場するジャックフロストから派生した悪魔。海外では“Demonee-Ho”と表記される。
初登場作品は「真・女神転生 STRANGE JOURNEY」で、姿はデモニカスーツを着用し、銃器で武装したジャックフロスト。その名前もずばり“デモニカ”とジャックフロストの口調“ヒーホー”を組み合わせたものである。
なお、通常のデモニカスーツは目の部分の色が赤色であるのに対してデモニホは水色であり、スーツ腕部のラインは主人公と同じ白色である。
「真・女神転生 STRANGE JOURNEY」のデモニホ
困難極めるミッションに、遂にこいつが参戦だ。誰もが待ってた噂の新人、満を持しての大登場。
トレードマークは、オリジナルの小さなデモニカ。実は世界各地の作戦にもこっそり参加しており、任務遂行率100%の伝説的な功績をあげていたりする?
真のヒーローは遅れてやって来るのだ。
今作のデモニホは本編やEXミッションでは通常出現せず、悪魔全書のパスワードシステムに『ないたりわらったりできなくしてやる』のパスを打ちこむことで召喚できる。
合体召喚時の台詞やパスワードからわかるとおり、映画「フルメタルジャケット」のハートマン軍曹の影響を強く受けたキャラ付けがされている。そのため専用台詞では、戦友(ともだち)、指示、物資等の軍隊風の単語を使用している。
初期スキルは「てっけんせいさい(敵単体に物理属性ダメージ)」、「うちまくり(敵全体ランダムに1~5回万能属性ダメージ)」、「といき(敵全体ランダムに1~5回氷結属性ダメージ)」で、防御相性は物理・銃・火炎耐性をもつ。
特に「うちまくり」はダメージが力パラメータに依存する万能銃属性スキルであり、次回の物理攻撃威力を二倍以上に引き上げるスキル「チャージ」の効果が適用されるため、複数回ヒットする万能属性スキルとして重宝する。
「真・女神転生Ⅳ」のデモニホ
ジャックフロストが、オリジナルの小さなデモニカに身を包んだ姿である。
素性は一切謎に包まれているが、風の便りでは、かつては世界各地の作戦にこっそり参加し、任務遂行率100%の伝説的な功績をあげていたらしい。最初は憧れだけでデモニカを着ていたが、過酷な訓練の末、最強の兵士へと成長したといわれている。
ジャックフロストおなじみの愛嬌ある外見をしているが、ナメてかかった者は、泣いたり笑ったりできなくされるという。
今作ではフロストエース、クー・フーリン、クルースニクの特殊合体で作成できる。なお、初期実装スキルと防御耐性は一緒で、「うちまくり」の性能も相変わらずどころか、ウィスパーシステムやライト悪魔合体で継承ができるため前作以上に活用の幅が広がっている。
敵悪魔としても交戦する機会があり、原宿警察署の悪魔の結界に登場するデモニホは弱体化こそされているが、「鬼神楽(てっけんせいさい)、「刹那五月雨撃ち(うちまくり)」」、「アイスブレス(といき)」と本来のスキル構成に準えた技を使用する。
また、“トレーニングバトル8”にもデモニホが登場し、こちらは鬼教官として主人公をしごきまくる。ハートマン節は変わらないが、デモニカの左腕の端末を操作してあらゆる攻撃を吸収する特殊プラズマ装甲を展開(プラズマ装甲はレッドスプライト号の艦装の一つ)、トレーニングを成功させた主人公への称賛の言葉で『南は南極まで』と発言する等、SJの雰囲気を匂わせる言動をとる。
「真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY」のデモニホ
デモニホブートキャンプへようこそ!俺がこのキャンプの教官を務めるデモニホ軍曹だ!
「真・女神転生 STRANGE JOURNEY」のリメイク作品である今作では追加ダンジョン“嘆きの胎”の特定地点に出現するデモニホからEXミッション「デモニホブートキャンプ」を受注することができる。
当ミッションのデモニホは己を“デモニホ軍曹”と称しており、主人公を『この牢獄(嘆きの胎)を生き抜く戦士に鍛え上げる』ために教官として様々な試練を与えていく。
主人公を『バケツ頭小僧』と呼び、『言葉の頭と尻にホーをつけろ(例:ホー!イエス、ホー!)』、『泣いたり笑ったりできなくしてやる』などのデモニホらしい言い回しを用いるが、一方で基本的に標準語で会話、思い出したように語尾に『…ホ!』を付け加えるたどたどしいヒーホー口調など謎めいた一面を持つキャラである。
過酷な訓練を乗り越えて「デモニホブートキャンプ(6)」まで進めるとデモニホ軍曹(と“デモニカもどき”2体)が自ら銃を取って主人公を指導するのだが、ミッション成功と共に今までの口調を一変させ、『本来の姿』でブートキャンプ卒業試験を行うことを告げ、立ち去って行く。
最後のデモニホブートキャンプで明かされるその正体は“修験の道を見渡すものにして、試練を課す者”破壊神ザオウゴンゲンである。
シュバルツバース及び嘆きの胎は人間の想いが流れ込むことで悪魔たちに新たな形象や力を与える地であり、主人公の『死にたくない』という強い想いに呼応してザオウゴンゲンは顕現し、今までの訓練を行って来たのだ。
互いに用い得る全ての技を尽くして戦う、単純にして過酷な最後の訓練を終えるとザオウゴンゲンは主人公の成長を歓び、デモニホブートキャンプ卒業を認めるのである。
なお、ミッション終了時に『デモニホの真似は奥が深い』と述べており、真似に過ぎなかったデモニホとしての振る舞いに感化されたような発言をしている。