トポロジック・ガンブラー・ドラゴン
とぽろじっくがんぶらーどらごん
【リンクマーカー:上/左/右/下】
効果モンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
このカード以外のモンスターがリンクモンスターのリンク先に特殊召喚された場合に発動する。
自分は手札を任意の枚数ランダムに捨てる(最大2枚)。
その後、捨てた数だけ相手は手札を選んで捨てる。
(2):このカードがEXリンク状態の場合に発動できる。
相手は手札を2枚まで可能な限り選んで捨てる。
この効果で相手の手札が0枚になった場合、
さらに相手に3000ダメージを与える。
効果モンスターを素材とするリンクモンスターで、二種類の変則的なハンデス効果を持つ。
(1)は自分はランダムに捨てるが、相手は捨てる手札を選べるという、考えなしに発動させるには少々躊躇してしまう効果。捨てたくないカードをあらかじめセットする、別のカードの効果で事前に墓地などに送るなどして、自分が不利な状況にならないよう考慮することになる。
(2)はロマン要素込みのバーン付きのハンデス効果。こちらも少々状況を選ぶが、【海皇水精鱗】・【トロイメア】など、展開力に秀でたデッキであれば、狙ってみるのも一興。ウイルスカードに対応する闇属性モンスターであるため、いざとなれば回避することを考慮しつつ闇属性デッキに添えることも考えられる。
しかしデッキが回れば、先攻1ターン目と後攻1ターン目の往復で合計4枚ものハンデスが可能というとんでもないモンスターである。自分も4枚のハンデスを食らうことになるが、現在の環境では相手の初動を潰せることの方が重要であり、相手の対応手段を大きく制限できる強力な効果である。
未界域(TCGではDanger!表記)カードとの組み合わせにより猛威を振るっていた海外では、登場から約7か月後に一発禁止となり、それに追従するように未界域が来日後、2020年の元旦から国内も一発禁止の指定を受ける形となった。
後述するアニメ版よりも強さ・耐性が下がり、効果使用もどちらか1つしかできない制約を加えたにも拘わらず、ハンデスの怖さが証明されたと言えるだろう。
なお、エクストラリンクに関連したカードでは、2019年末時点で唯一のカードであった(他はマッチキルに関連した使用不可カードのため)。
(1):自分の手札があり、このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で
このカード以外のモンスターがリンクモンスターのリンク先に特殊召喚された場合に発動する。
お互いの手札を全て破壊する。
(2):1ターンに1度、相手の手札があり、このカードがEXリンク状態の場合に発動できる。
相手の手札を全て破壊し、相手に3000ダメージを与える。
この効果は無効化されない。
(3):EXリンク状態のこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドのリンクモンスターは効果では破壊されない。
(1)の効果名「アンフォームド・カード」
(2)の効果名「デウス・エクス・マキナ」
元々のアニメでの効果は以上のとおり。はっきり言ってぶっ壊れとしか言いようのないカードである。
(1)のハンデス効果が、条件があり互いに影響があるとはいえ「手札全て」に及ぶのが強烈。
特に(2)の効果はエクストラリンクが条件だが、全ハンデス+3000バーンだけでなく効果自体も無効化されないという、リンクモンスターの環境下の中でも反則級レベルの効果。
(3)の耐性も(2)と同様の条件だが、OCGではバッサリ削除された。
先攻1ターン目にモンスターを5体召喚プラス手札が一枚でもあるという条件さえ満たせば相手の全ハンデスというとんでもないカードであり、もしこの効果でOCG化していれば目を覆わんばかりの惨劇が巻き起こされていたのは想像に難くない。OCGはアニメ版を何とかまともな効果にと調整した結果であるのだろうが、それでもなお禁止カードになってしまった。