国別タイトル名
タイ題『ต้มยำกุ้ง』『Tom-Yum-Goong』
カンボジア題『Neak Prodal Junboth』
アメリカ題『The Protector』
イギリス題『Warrior King』
オランダ題『Honour of the Dragon』
概要
プラッチャヤー・ピンゲーオ監督が脚本・製作も務め、トニー・ジャー主演で公開されたタイ映画作品。
ピンゲーオ監督とトニーによる、マッハ!!!!!!!!に続くムエタイアクション映画の2作目。
マッハ!!!!!!!!と同様に全編にわたって常人によるものとは思えない程のアクションシーンが連続で登場しており、特に螺旋状の建物を上へと上へと戦いながら、ノーカットで追うように撮影していくシーンや、クライマックスでトニーが古式ムエタイの『象の型』を駆使して49人(タイ版は70人)の敵を圧倒するシーンは圧巻である。
前作ではタイ王国と仏教の親密な関係が描かれたが、本作ではタイにおいては日常的に存在でもあるアジアゾウとタイ人の絆や、古来からの関わりの深さが描かれている。
タイトル名にもなっている『トムヤムクン』は、タイの代表的な麺料理だが、作中における事件に深く関わるタイ料理店の名称となっている。
この作品は海外進出を前提にされた作品であったため、すぐにタイ映画と解るようにこのタイトルにしたとされている。
すでに第二弾が、2013年に公開され、日本でも2015年に公開されたが、なぜかタイトルが『マッハ!無限大』になっている。
あらすじ
第1作
何百年もの間、国王を守護し王に献上するための象を育ててきた王国の兵士『チャトゥラバート』の一族の末裔であるカームは、父親と象のポーヤイとともに平穏な日々を過ごしていた。
ある時、立派な象を王に献上する審査会にポーヤイを参加させないかと薦められ、カームは父とポーヤイ、ポーヤイの子供であるコーンと共に審査会に出向くが、審査会に潜り込んでいた動物密輸組織にポーヤイとコーンが奪われてしまう。
2頭を連れ去ったのが、ベトナム人のジョニーだと知ったカームは、単身オーストラリアへ乗り込み救出に向かった。
しかし、シドニーに降り立ったカームを待っていたのは、その裏に潜む密輸組織と結託した中国マフィアとの激闘だった!
第2作
前回のシドニーでの事件から数年後、カームは成長したポーヤイの子供である象のコーンと静かに暮らしていた。
そこに、象キャンプの経営をしているスチャートたちが、コーンを買いたいとやってくる。
しかしカームは売ることを頑なに拒否し、一端は引き下がったスチャートたちだったが、カームの不在を狙ってコーンをさらい、それを知ったカームはスチャートの屋敷に乗り込むが、既にスチャートは殺された後であり、スチャートの姪たちと場に居合わせたことから殺人の疑いをかけられてしまい、警察と彼女らに追われることになってしまう。
前回の事件で助けられたマーク巡査の協力でなんとか逃げていたカームは、追っ手とコーンを連れ去ったMr.LC率いる犯罪組織を相手に新たな戦いを繰り広げていく!
予告動画
トム・ヤム・クン!
マッハ!無限大