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メナムの残照

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めなむのざんしょう

メナムの残照とは、タイ王国の小説、またはそれを原作とした映画・ドラマ作品である。 タイ題は『คู่กรรม』(読み:クーカム)。

概要

タイ題は『คู่กรรม』、英題は『Khu Kam』で、「クーカム」または「クーガム」と読み、タイ語「運命の人」という意味。

大東亜戦争時の、日泰攻守同盟条約(日泰同盟)が結ばれる前後の時代において、日本海軍青年将校と、抗日運動家を父に持つタイ人女性の悲恋を描いた小説作品である。

タイの女性作家トムヤンティ氏が、軍人であった父から聞かされた話をもとにして描いた作品であり、主人公である大日本帝国海軍将校「コボリ(おそらく『小堀』とされる)」は、タイ王国駐屯軍司令官であった中村明人中将をモデルとしており、彼女の理想の男性像を重ねて書き上げたキャラクターである。

ちなみに、中村将軍は陸軍の所属だが、コボリは海軍陸戦隊という設定である。

奇しくも中村中将が亡くなる前年に完成し、1969年に雑誌で発表された。

タイ国内では非常に高い人気を得ており、何度もテレビドラマ化・映画化され、合わせて10回以上もリメイクされている。

そのためタイ人の人々は、日本人といえばこの作品の主人公コボリが最初に考えられるのだという。

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