CV:鈴木れい子(旧テレビアニメ版)
達依久子(PS版)
概要
バットの育ての親でもあり、身寄りのない子供たちの面倒を見ている老女。心優しい女性であるが、いざとなれば銃をとって戦うこともある。
干乾びた村の地下深くに水脈がある事に気付いていながらも、水脈を遮る岩盤に悩まされていたが、バットが連れてきたケンシロウの力によって岩盤は粉砕され、村に井戸を作る事ができた。
しかし直後に現れたジャッカル一味の襲撃を受け、銃を手に立ち向かうも、子供達を守るためにその身を犠牲にし、ジャッカルのナイフ攻撃を受けて絶命する。
バットとはお互い口汚く罵り合う関係であったが、「ああいう馬鹿は余計可愛いもんじゃて」とも語っており、またバットが村を出た理由も自ら口減らしになった為だと察しているなど、本当は実の親子のような絆で結ばれていた。
死の間際、「かあさんといってやれ」というケンの言葉を受けたバットから「か…母さん………お母さ~ん!!」と呼ばれ、穏やかな笑顔と共に息を引き取った。
絶命したためその後の再登場は無いが、最終章ではバットがマミヤに対し、レイと共に話題に出している。
旧テレビアニメ版では死因が刺殺によるものではなく、フォックスが子供に仕掛けたダイナマイトを処理する際に、ダイナマイトの爆発で発生した衝撃波から子供を庇って死亡するというものになっており、バットが叫ぶ台詞もケンの「母さんといってやれ」という口添えが無いため「おばさ~ん!!」となっている。
余談ではあるが、世紀末である本作では珍しい老婆である。
備考
原作漫画ではケンシロウから「おばさん」と呼ばれ、一貫して敬語で接されていた。原作中、成人してからのケンシロウが(嫌味以外で)敬語を使ったただ一人の人物である。
「久しぶりに人間に会った気がする」と評したミスミ老人に対しても「じいさん行こう、あんたの村へ!」と横柄だったことを思えば、異例と言える。
また村を立ち去る際に「私がいては災いを招く…お元気で」と独り言を呟いているが、原作中で「私」と言ったのもこの時のみである。
一方旧テレビアニメ版では、ケンとトヨは一切会話をしておらず、当然敬語も使わない。
その代わり師匠リュウケンに対しては敬語であり(例・「親父、俺には北斗神拳がある」→「師匠、私には北斗神拳があります」)、また村人に「私に武器は必要ない」と言ったり、「早く逃げなさい」と丁寧語で言う場面などは存在する。