トレイリアのアカデミー
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とれいりあのあかでみー
トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyとは、トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』のカードの一種である。背景ストーリーにおいてドミナリア次元のトレイリアの孤島にプレインズウォーカー、ウルザが築いた魔法学院「アカデミー/Academy」をカード化したカードである。
カード名 | トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy |
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マナ・コスト | (土地なので存在しない。ルール上点数で見たマナ・コストは「0」として扱う) |
カード・タイプ | 伝説の土地 |
能力 | (T):あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき、あなたのマナ・プールに(青)を加える。 |
※ヴィンテージ制限カード(1999年1月1日、旧タイプ1より指定)
※レガシー禁止カード(1999年1月1日、旧タイプ1.5より指定)
MTG最大…いやTCG最大の失態とも言える凶悪過ぎる能力を持った土地。
エキスパンションパック「ウルザス・サーガ」に収録されたコントロールしている特定のパーマネント数だけマナを出す能力を持つ伝説の土地のサイクルの1枚なのだが、このカードだけが異常に条件が緩すぎた。
なぜならこの当時は0〜2マナのアーティファクトが多数存在しており、これ1枚から4〜6マナ程度なら平気で生み出すことが可能だった。そこに《精神力/Mind Over Matter》という土地やアーティファクトをアンタップさせるエンチャントを組み合わせれば、またたく間に膨大な青マナを獲得できるのである。
そうして生み出した大量の青マナを《天才のひらめき/Stroke of Genius》のXドローにすべて注ぎ込み、1ターンで相手のデッキをすべて引かせて勝利する史上最凶の1ターンキルデッキ「MoMA」(モマ)は当時のスタンダード環境を瞬く間に席巻。当然の如くこのカードやキーとなるカードは禁止されるのだが、これを埋めてしまう能力を持ったカードが現れ、スタンダードは氷河期を思わせるような極寒の冬の時代が訪れる。当時を知るプレイヤーからは「MoMAの冬」と呼ばれ、今なお語り継がれている。
販売元であるウィザーズ・オブ・ザ・コースト社はこの冬の失態を教訓とし、実際にデッキを組み込んでカードパワーを調整するシステムを生み出している。
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