ドク・ロットン
どくろっとん
七牙冥界闘の第三の牙(サード・タスク)、アルカトラズ島刑務所にて登場した、六人の死刑囚の内の一人。
その外観通り二丁拳銃使いのガンマンであり、赤石剛次からは、「どこの映画村からやってきた!?」と評していた。
ガンマンとしての腕は超一流で、早撃ちの達人。収監されてからも銃の腕前は一切のブランクがない。
本人は「日本人の伝統的な武器が刀なら俺達アメリカ人はこの銃」と豪語している。
J・富樫源次・虎丸龍次の三人が、スタンリー・ゴードン、宝金棠&宝銀棠兄弟を撃破し、残る三枚の鉄扉の中にいる死刑囚の内一人からフロッピー・ディスクを手に入れるべく、赤石が斬岩剣で纏めて切り裂いた全ての鉄扉の中からホーネット大佐や海坊主と共に現れる。
赤石とテレビや映画の西部劇でおなじみの「お互いが背を合わせ10歩歩いてから振り向きざまに撃つ」というガンマン伝統の決闘法で対決する。(歩数カウントの審判はジークフリード所長が担当。)
大刀を持っているので遠距離戦は不利と見た赤石を奥義「シックス・オン・ワン」で蜂の巣にしようとするも、右のリボルバーでの六発は斬岩剣を棒高跳びの如く使用される事で回避され、残った左のリボルバーでの六発も斬岩剣で弾き返され、最期は脳天から唐竹割りにされ死亡した。
更にホーネット大佐と共に戦いを傍観していた海坊主も、赤石が跳ね返したシックス・オン・ワンの跳弾により死亡し、赤石は一石二鳥の金星を挙げる事となった。
早撃ちの極限とも言うべき、ドク・ロットンの十八番。
アメリカ合衆国の開国当時、銃はその未開の地にあって開拓者達の生命や財産を守る重要な武器であった。
そうした環境の中で、当然射撃の腕が切磋琢磨されコンマ一秒でも早く引き金を引ける事は命を左右することでもあった。
その名の由来は六連発リボルバーの銃声が全て重なり、一発に聞こえた事にある。
作中でも赤石との戦いの前の余興として、六枚のコインの中心を一瞬で全弾命中させ、穴を開けるパフォーマンスを披露している。