ニニツィ
ににっち
『破壊神マグちゃん』に登場する上位存在の一角にして、神の位を持たない「無位の存在(モノ)」。別名・亜空のニニツィ。
ギョロ目のチンアナゴのような姿をしており、半身は常に後述の“幽門”内部に隠れている。
その性格を一言で表すなら「軽薄」。人間を超越する権能を有する上位存在にもかかわらずプライドなど欠片も無く、簡単に他者に服従する。
長いものには巻かれる質で、聖騎士団に就いているのも「ウーネラスさんの許に居れば得かな」と考えているため。それゆえ他の神格にスカウトされればたやすく靡く等、良く言えば世渡り上手、悪く言えば主体性に欠ける俗物な存在。
亜空の幽門(あくうのゆうもん)
いわゆるワームホールを生成し、2つの離れた空間を繋ぐ空間跳躍の権能。彼の本体はこの空間の内部にあるが、その全貌は複数の首を備えた異形。
建物の中に潜入したり、愛倉市と遠く離れた聖騎士団本部を一瞬で繋げたりと便利な権能だが、自由自在に空間を移動できる訳ではなく、「幽門は首の数しか展開できない」「魔術の使い手が一度ポータルを置いた場所でないと、展開できない」「幽門のサイズに応じた大きさの物体しか通過できない」などの制限がある。
亜空の噴門(あくうのふんもん)
相手の攻撃を「亜空の幽門」から取り込み、もう一つの幽門から相手にそのまま反射する技。
作中では上位存在を消滅させる力を持つマグ=メヌエクの「破滅の暝目」すらも反射する恐るべき性能を発揮した。
なお、「幽門」「噴門」とはそれぞれ胃の出口と入り口を意味する。
初登場は第65話「謎めく継承者」。
イズマの視察の為に愛倉市を訪れたセイラのサポート役として同行。しかし幽門に嵌まったままのセイラをほっぽり出してナプタークの勧誘に乗るなど、軽薄な性質を露にしている。
その後の聖騎士団の騒動では、ウーネラスの命で彼女の計画を手助けした。