概要
CV土師孝也
『プリンセス・プリンシパル』の登場人物。
アルビオン王国の内務卿。
諜報・公安・警察関係に強い影響力を持ち、女王にも意見できる立場にある。
王国のスパイの総元締めであるため、彼の謀略をチーム白鳩が妨害するという展開が多い。
国民からの人気が高いものの政治的な後ろ盾を持たないシャーロットのことをお飾りであると認識しつつも、王位継承権を持っている以上いつだれが担ぎ出しても不思議ではないと警戒している。そのため日本使節団の襲撃事件に巻き込ませようと工作したり、モスクワの王族と政略結婚させようとしたり、シャーロットの通う学園内に監視を配置し動向を探ろうとするなど謀略を張り巡らせている。
「プリプリ♥秘密レポート」第十五回のQ&Aでノルマンディー公の爵位は「王族中で最も信頼のおける者に与えられる」と説明されており、ノルマンディー公も王室の一員であることが明らかになっている。
作中においても王族の家族写真に映っていることや、王女であるシャーロットを「シャーロット」と呼び、また彼はシャーロットから「おじ様」と呼ばれている事、部下のガゼルから「殿下」と呼ばれているなど、明言こそされていないものの彼が王族であることが推測できる描写がなされている。
映画版第2章で女王が公安関係の問題について「それはウィリアムの領分でしょう」と口にしていることから、おそらくこれが彼のファーストネームであると思われる。
備考
現実のノルマンディーはフランス北部に存在する地方で、イングランドを征服して王となったノルマン朝初代のウィリアム1世は元々この地方を治める「ノルマンディー公」だった。その後も父の代にノルマンディーを失ったヘンリー3世が公位を放棄するまで、この爵位は代々のイングランド王に受け継がれてきた。百年戦争でイングランドが一時的にノルマンディーを奪還した際も、当時の王に受け継ヘンリー5世はノルマンディー公を再び名乗っている。
作中でのノルマンディーの歴史がどのようになっているかは不明だが、作中における「ノルマンディー公」という地位の位置づけ、およびキャラクターとしてのノルマンディー公の肉付けはこうした現実世界における歴史を参考にしたものと思われる。