背丈は9センチ。森の奥で暮らす彼女たちは、とっても小さいのです。
ハクメイとミコチ。緑深き森で暮らしている、小さなふたりの女の子。木の洞(うろ)に家を造ったり、葉っぱを傘にしたり、昆虫や鳥の背に乗ったり……身長9センチメートルなら、そんな事も出来るのです。
そーっと覗いてみませんか? 穏やかで愉快で、とびきり愛らしいその生活を。
概要
樫木祐人による漫画で初連載作品。公式略称は「ハクミコ」。
2011年4月、エンターブレインの「Fellows!」volume16Dに読み切り作品『きのうの茜』が初掲載。その後、2012年4月の同誌Volume22より『こびと日和』のタイトルで連載がスタートした。
2012年12月の同誌Volume26より『ハクメイとミコチ』に改題。その後、本誌が名称を変えた「ハルタ」誌へそのまま移行した。2024年時点で既刊12巻。
2018年1月にはテレビアニメ化もされた。
ストーリー
自然の中に住まう身長9cmのこびと達が様々な物事を繰り広げながら日々を暮らす物語。
主人公の女の子ハクメイとミコチを中心に、日常生活が描かれる。
世界観
登場する世界の住人はこびとのみに限らず動物や虫も登場し、彼らもこびと達と同じ言葉を話し、一緒に料理を作ったり店を経営したり働いたりなど、人間的なコミュニケーション能力を備え、共に社会生活を営んでいる。逆に会話できない一部の鳥類や魚類にはそういった描写は無く、現実世界の野生動物のように描かれる。
こびとたちの種族等は不明(後述の副読本では「ヒト」表記)だが、大体みんな妖精のように耳は尖っており、抜きんでた体格の持ち主は今のところ見られない。
文明レベルは風車や石炭が主な動力源となっており、電気やガスの有無は不明。作中の舞台が基本的に自然の中であるため、たとえあったとしても現代ほど行き渡っていないと思われる。
しかし、街中では新聞や郵便の配達が行われていたり、蒸気機関車も登場することから、それなりに発展した世界観である。わかりやすく例えるならば、日本の明治初期くらいが妥当だろうか。
こびと達だけでは非力な部分も、より大きく力持ちな動物達が荷物の牽引を引き受けたり、大型の仕事を担ったりしている形で生活に大きく関わっている。現実世界に比べると不便に思える点も、こびとならではの知恵と技術で難なく乗り切られている。
その他、付喪神が普通に認識されている等、ファンタジーな箇所もあるが魔法の存在は明示されていない。科学者のような技術開発を行う者もいるが、その内容は現実の技術とはまた異なったものである。そして、人間は登場せず、人間が存在する世界かの明示も無い。
単行本では、漫画本編以外に「足下の歩き方」と言うタイトルのコラムで世界設定やエピローグなどが語られており、公式副読本として「ハクメイとミコチ ワールドガイド 足下の歩き方」がある。こちらは描き下ろしイラストによるキャラクター紹介や世界観の補完がメイン。
登場人物
「ハクメイとミコチの登場人物」の項目を参照。
TVアニメ
2018年に冬アニメとして放送された。アニメーション制作はスタジオ雲雀(Lerche名義)。
TOKYOMX、KBS京都、サンテレビ、BS11、AT-Xの他、テレビ東京系列の2局であるテレビ愛知・TVQ九州放送にて放送。なお、月曜に放送のテレビ東京系以外は金曜日に放送曜日を合わせたほか、TOKYOMXでは土曜35:30-36:00に再放送された。
主題歌
オープニングテーマ
「urar」
歌・作詞・作曲 - Chima / 編曲 - Chima、高野寛
エンディングテーマ
「Harvest Moon Night」(第1話 - 第8話、第10話 - )
作詞・作曲・編曲 - ミト / 歌 - ミコチ(下地紫野)&コンジュ(悠木碧)
「水底のリズム」(第9話)
作詞 - 坂井竜二 / 作曲 - 髙橋乃意 / 編曲 - 川本新 / 歌 - コンジュ(悠木碧)