バギーラ・キプリンギ
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ゆいいつそうしょくになったくも
バギーラ・キプリンギとは、現在知られてる中で唯一草食系へと変質した蜘蛛のこと。
和名 | バギーラ・キプリンギ |
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学名 | Bagheera kiplingi |
分類 | クモ目 クモ亜目 ハエトリグモ上科 ハエトリグモ科 ハエトリグモ亜科 Dendryphantini族 Dendryphantina亜族 バギーラ属 |
分布域 | 中米(メキシコ、コスタリカ、グアテマラなど) |
ハエトリグモの仲間の一種。名前はそのまま学名を読み上げた形になる。ちなみにバギーラというのはその素早い動きからジャングル・ブックに登場する黒豹のバギーラの名前をつけたもの。
蜘蛛はほぼ全て肉食である。たまに蜜を吸うなど植物を食事に含む物こそあるものの、そいつらも基本的には肉食の生態を持つ。だがこのバギーラ・キプリンギはなんと驚くべきことに草食。その原因は現在こいつらの主食となっているアリアカシアにある。
アリアカシアという植物は草食動物から身を守る為にアリに餌と棲家を与えている。特にアリアカシアの葉先にできるBeltian body というのが栄養豊富でアリの主食として提供される。バギーラは素早い身の熟しでアリの攻撃を躱し餌だけを掻っ攫っって生活しているのだ。環境に応じてその割合が変わることはあるものの、このBeltian body はバギーラの食事の90%以上を占めている。ただ、時にはアリアカシアの蜜、アカシアアリの幼虫、そして同族の蜘蛛も食べることが確認される。
そんなわけでバギーラは現在知られている中では唯一、草食動物と化した蜘蛛なわけだ。が、前述の通り他に蜜を吸うなどする蜘蛛はいるので今後新たな発見や進化もあり得るだろう。
ハエトリグモよろしく性的二形でオスが派手な色合いをしており、反面メスは地味。
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