CV:安西正弘
概要
アニメ『美少女戦士セーラームーン』第31話「恋されて追われて!ルナの最悪の日」に登場する最強妖魔七人衆の1人(猫なので、正確には1匹)。 設定では最強妖魔七人衆の最後の一人にして最強の妖魔であるが、後述する理由により戦闘描写が無かったため、全くそんなふうには見えなかった。
現代では少女・小原杏(おはら あん)のペットとして飼われているデブ猫・レッドバトラーとして暮らしていたが、ゾイサイトによって紫色の虹水晶を抜き取られた事で前世の力が蘇り、復活を遂げた(当初セーラー戦士たちやゾイサイトはレッドバトラーの飼い主である杏が虹水晶に封印された妖魔七人衆の一人と勘違いしていた)。
巨大で豪奢な化け猫の姿をした妖魔で、妖魔七人衆の中でも最強の力を持つとされており、チタン合金すらも切り裂く鋭い爪を持つが、本編では一切触れられておらず、「バケーネ」という名前も関連書物などに掲載された設定資料などで判明している。
レッドバトラーとして暮らしていた頃、ルナに一目惚れし、猫の縄張り争いに巻き込まれたルナをタキシード仮面のごとく颯爽と助けた(しかもテーマソング付きで、薔薇の代わりに魚の骨を武器に使っている)。
体型の割に機敏かつルナのピンチを瞬時に察知して飼い主から離れ、ルナの元へ全力疾走で走って助けに向かうなど、彼女に対する想いは本物であるが、ルナ本人からはドン引きされていた。
のちにゾイサイトによって虹水晶を抜かれ妖魔に覚醒させられるが、ゾイサイトに回収されかけた虹水晶はタキシード仮面によって横取りされ、結果ゾイサイトがタキシード仮面を追いかけたためにその場に置いて行かれる事となった。しかし妖魔の本能のままに街を襲おうとしていたが、それを阻止しようとして足を滑らせて落下しそうになったルナを助け、妖魔に覚醒してもなお、ルナへの想いが強く残っていた事を示した。
そして無抵抗のまま駆け付けたセーラームーンによるムーンヒーリングエスカレーションを受け、「ニャフレーッシュ!!」と叫びながら浄化され、レッドバトラーに戻った。
余談
レッドバトラーの名前の由来は、『風と共に去りぬ』のレット・バトラーから。
また、飼い主である小原杏や父・蔵久、母・美々(両親の名前は表札で確認できるのみで、本人達は未登場)も、それぞれ『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ、クラーク・ゲーブルとヴィヴィアン・リーから来ている。
また、上述の様に劇中ではセーラー戦士と戦うこと無く退場してしまったバケーネであったが、SFCで発売されたベルトスクロール型アクションゲーム『美少女戦士セーラームーン』では1面のボスとして登場。
TV本編の汚名返上と言わんばかりにその強敵ぶりをプレイヤーに見せ付けてくれる。
アーケード版にも登場。こちらではステージ7のボスとして登場。レッドバトラーとして杏に抱かれた状態でゾイサイトに襲われバケーネに豹変する演出がある。他のボスとは異なり道中で交戦しながらステージを進めていく。SFC版とは異なり攻撃後の隙が大きいためバケーネ自身はさほど強くないが、戦う度に技が増えたり、増援の妖魔が現れるため油断ならない。特に問題なのは三戦目。最強クラスの雑魚敵であるオニワバンダナと同時に出現することがあり、そちらに気をとられているとバケーネに奇襲されかねない。倒すとレッドバトラーに戻った後駆けつけてきた杏に抱きしめられる。この時他の妖魔が残っているとセーラー戦士がすぐそこで戦っているにもかかわらず杏とレッドバトラーが微動だにしない光景になる。
関連項目
浦和良/ブンボー:レッドバトラーと同じく最強妖魔七人衆の一人。妖魔に覚醒してもなお、ルナへの愛情が残っていたレッドバトラーのように、妖魔に覚醒した彼も(一時的だが)自我を残していたため、セーラー戦士に味方をした唯一の妖魔となった(※レッドバトラー=バケーネの場合、ルナを助けたのは幹部からの指令もなく放っておかれた上での咄嗟の行動であったため偶発的な側面が否めないが、浦和=ブンボーの場合は自らの意志でゾイサイトからの「マーキュリーを倒せ」という指令を放棄し、セーラーマーキュリーをかばった上でゾイサイトを攻撃している)。