概要
爬虫綱有鱗目ヘビ亜目ナミヘビ科に属する蛇の一種。ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン北部を中心とした南アメリカ中部に分布する。全長1~1.8m。吻端の角状突起と緑色の体色が特徴的な南米のヘビの一種である。
コダマヘビ属は南米に20種程度が知られている、比較的樹上性が強いナミヘビ科のグループである。後牙類の弱毒性のヘビの仲間だが、本種はその中でも個性ある容姿から、ここ数年、欧米を中心に注目を浴びてきた種類である。
細長い体型で、雌雄共に吻端に角状の突起があり、成体では背面が緑色から青色になり大変美しいヘビである。また体側に暗色のラインがありそこから下は白色からクリーム色になっています。幼体は褐色。
ほぼ樹上性と考えられているが、生息地での生態はあまり詳しく分かっていない。恐らくマダガスカルのテングキノボリヘビのように樹上で木の枝に擬態しながら幼体時はトカゲやヤモリ等の爬虫類を、成体になると鳥類を中心に食べていると考えられている。
雌は5×3.5cmほどの卵を15個前後産むようで30℃前後で2ヶ月ほどで孵化に至るようである。
比較的レアなヘビだったのだが、欧米を中心にCB化が進んだようで、ここ数年でよく目にするようになった。特に、国内ではブリーダーの方がイベントでCB個体を出展するようになり、価格も落ち着いて国内での定番の人気種になった。
性格も落ち着きがある一方で、樹上性種にありがちな偏食や神経質ということもなく、飼育も比較的容易であるようである。