概要
爬虫綱有鱗目ヘビ亜目ナミヘビ科に属する蛇の一種。本州以南の日本とと朝鮮半島・中国・台湾に分布する。
全長60~120センチメートル。体色には変異が多いが普通、緑色を帯びた褐色ないし暗褐色で、黒・黄褐・赤色のまだら模様がある。関東地方の個体では斑紋がはっきりしているのに対し、関西地方の個体ではややぼんやりとしており、中国・四国地方の個体では濃紫色の個体が多い。
水田の周辺に多く、カエルや小魚などを食べる。
実は日本では長い間毒蛇とは認識されていなかった。これは後述の咬毒の特徴がマムシと異なる為、咬まれ方では毒を受けなかった事があったからである。
口の奥に生えた牙から毒を分泌する他、頸の辺りにも毒液を分泌する腺があり、危険が迫ると鎌首をもたげ、この腺から毒液を飛ばす。毒液は捕食したヒキガエルの持つ有毒物質を蓄積したもので、目に入ると失明の危険性がある非常に有害なものである。
性質は一般に大人しいとされているが、中には非常に攻撃的な個体もいるので、扱いには注意が必要。