CV:森山周一郎 / 楠大典(若い頃 ※クレジットではロザリアの父)
概要
『ルパン三世 愛のダ・カーポ〜FUJIKO'S Unlucky Days〜』に登場する本作の悪役。
某国の化学長官であり、後述の理由で両足が不自由で普段はエンジン内蔵の車椅子に座っている。
オルゴン・エネルギーの研究を完成させるために暗躍しており、目的の鍵となる謎の財宝「コロンブスの卵」の在り処を記した「コロンブス・ファイル」の奪取を部下のナザロフに命じていた。
実はヒロインのロザリアの父親であり、若い頃は家族思いで難病の妻を治療するためにオルゴン・エネルギーの研究に専念していたが、ある日オルゴン・エネルギーの暴走で実験が失敗に終わって妻が命を落としてしまい、その時の爆発に巻き込まれてロザリアと離ればなれになった。
そして、自身も爆発の後遺症で両足が不自由になって現在に至る。
※以下、終盤のネタバレ
中盤では「コロンブスの卵」の正体であるオルゴン・エネルギー増幅装置の奪取に成功し、ついでにナザロフにロザリアの拉致を命じていた。
そして、娘との再会を果たしたが、(過去の悲劇で心が歪んだのか)その時点でバートンはオルゴン・エネルギーに取り憑かれたマッドサイエンティストに成り果てており、その野心を目の当たりにしたロザリアは「母を実験道具にして殺した」と解釈してしまうほど父親に幻滅していた。なお、未遂に終わったものの、当のバートンは「不完全に終わった妻の代わりにロザリアをオルゴン・エネルギーの実験台にする」という旨の人体実験を目論んでいた。
本編後半では世界支配のために「コロンブスの卵」を搭載した原子力潜水艦で人為的に異常気象を発生させて各国を脅迫しており、その一環として「コロンブスの卵」で増幅したオルゴン・エネルギーを自身に注入した結果、後遺症が完治したばかりか筋骨隆々たる超人へと変貌。(作中の描写を見る限り)身長が2メートル以上になっていた事から骨格まで変化した模様。
しかし、「コロンブスの卵」で増幅したオルゴン・エネルギーが次第に暴走して原子力潜水艦がダメージを受けるというアクシデントに遭遇。
「お前に…お前らに何がわかる!? 父だの娘だの、下らん記憶に過ぎん! 弱い人間ほど記憶などというちっぽけなものにすがろうとするものだ」
終盤ではロザリアの救出に駆けつけたルパン達の前に立ちはだかり、怪力を駆使して圧倒していたが、娘さえも平気で殺そうとする行為に激怒したルパンの蹴りで原子力潜水艦の動力部に落下して感電、追い討ちをかけるように火災で身を焼かれてしまう。
その後、常軌を逸した生命力で生き延びて原子力潜水艦から脱出して再びルパン達の前に現れたが、火災の火傷で肌が色黒に変色して頭髪が焼け落ちる等、初登場時の面影が完全に消え失せた怪物に成り果てており、ルパンからは「化け物の上を行ってる」とドン引きされた。
クライマックスでは原子力潜水艦の暴走による竜巻に飛ばされながらもルパン達に襲いかかったものの、最期は「出来損ないの筋肉オランウータン」と罵倒されながら峰不二子の蹴りで海へと落下して原子力潜水艦のアンテナで串刺しとなって死亡。直後に手に入れた秘宝と共に海の底へと沈んだ。
関連タグ
氷室彰…ある意味、似た者同士。
ショウ・タッカー…『鋼の錬金術師』の登場人物。こちらも妻子持ちで研究に取り憑かれて心が歪んだマッドサイエンティストであるが、妻だけでなく娘も犠牲にする等、バートン以上に救いのない末路を辿っていた。