概要
パキコルムス目は中生代ジュラ紀から白亜紀末期にかけて栄えた硬骨魚類の一グループであり、1科18属ほどが含まれる。白亜紀末期の大絶滅によって全種が姿を消し、現生種はいない。
多くの種の名につく「コルムス」は丸太を表すギリシャ語で、円筒形に近いがっしりとした体型の種が多いことを表す。濾過食クレードに属する種は現生のカジキ類のような細長い腹ビレをもつ。
現在のマグロやカジキ、種類によってはジンベエザメのような地位を占めており、体長1mを超える種が多く最大のリードシクティス・プロブレマティカスでは16m〜17mに達したといわれる。現生の硬骨魚類最大(最長)のリュウグウノツカイを優に超えるサイズである。
主な種類
パキコルムス科1科のみが含まれるが、食性の違いなどから独自のクレード(亜科のようなもの)が設けられている。
濾過食クレード
- アステノコルムス
- ボネリクチス
- リードシクティス
- リンコニクティス
など
肉食クレード
- アウストラロパキコルムス
- プロトスフィラエナ
- オルトコルムス(メイン画像)
- パキコルムス
- ヒプソコルムス
など