プロフィール
概要
本作の主人公。元気で活発な性格の少年。年齢の割にとても小柄で、実年齢よりも幼く見える容姿を持つ。
とある谷の頂上で祖父バルギスと共に幸せに暮らしていたが、父であるイロンシッドによって祖父を殺された事で、真実を模索すべく旅に出る決心をした。
アーサー王に破滅をもたらす〈黙示録の四騎士〉の1人(シルエットから『死』を司る騎士と思われる)。
人物
物心ついた頃からずっとバルギスと2人きりで自然の中で暮らしてきたこともあり、純真無垢な人格を形成している。同時に育ってきた環境がかなり限られていたために好奇心も強く、実年齢よりも子供っぽい考え方をしている面もあり、悪意などにも無知であるためあっさりと相手に騙されてしまうことも。
基本的に穏やかで誰に対しても優しく、言葉を話す動物や異形に対しても物怖じせず、相手が魔神族でさえも忌避することはない。父を殺したイロンシッドやその仲間である混沌の騎士に対しても、敵視はしているが極力命を奪うことは避けており、善人であれば和解しようとする。
かなりのお人好しで見ず知らずの相手であろうとも命を助けようとし、目の前の悪事を許さない強い正義感の持ち主でもあり、周囲からもその人柄から好感を得られやすい。
ダルフレアの魔神の村では住民の話す魔神の言語を習得している。
その生い立ちから料理の腕はかなり高く、仲間からは「匠の技」、「匠の味」と称されている。
素の身体能力がかなり高く、魔力に覚醒してからは素手でも混沌の騎士と渡り合える程。物語開始時点では魔力すら目覚めていなかったが、あっという間に自身の魔力の特性を理解して色々と応用するなど戦闘のセンスも高く、その性格と才能から敵であるペルガルドも弟子にしたがっていた。一方で剣技に関してはあまり得意ではなかったがランスロットとの修行により上達し、キャメロット陣営最高峰の剣士であり叔父のモートラックを打ち負かす程にまで成長した。
作中の動向
経緯は不明だが、幼い頃に魔界へと迷い込み、暫く魔界にてゼルドリスやゲルダによって育てられていた模様。その頃はあまりに幼かったために当時の記憶はほとんどなく、ゼルドリスたちの名前も間違えて覚えていた。その際に魔界を苦しめていたベヒモスを止めたことで魔神族からは「パーシバル様」「救い主様」と呼ばれている。
その後長らく天空の地「神の指」で祖父と暮らしていたが、自身の父であるイロンシッドに祖父諸共殺されかける。かろうじてパーシバルは生き残り、父の真意を探るため旅に出る。
その道中でドニー、シン、ナシエンス、アングハルハッドが仲間となり、予言にて示唆された「黙示録の四騎士」であることから作中幾度となくアーサー王の刺客に狙われるも、仲間たちと共に何とかこれを斥ける。
その後旅の1つの目的であったリオネス王国に到着し、「黙示録の四騎士」が集結。国王・メリオダスから直々に聖騎士に任命された。
キャメロットに侵入する扉を探した結果魔界に辿り着き、そこでゼルドリスたちと再会。再び暴れ出したベヒモスを止めることとなるも、そこに現れたモートラックから自身の出生の秘密が明かされることとなる。
魔力
『希望(ホープ)』
英雄型の魔力。仲間の自身に対する想いを魔力に変換する。
簡潔に表現するならば、仲間が自身に向ける親愛や希望が強ければ強いほど「希望」の効力も向上する。
作中様々な形で発現しており、
- 単純なパワー強化
- ナイフ型のオーラの形成
- 回復や爆弾として機能する「ミニパーシバル」の形成
- 弾力のあるオーラで自身の身を守る
- 対象への飛行能力の付与
- 瀕死状態からの蘇生(既に死亡している場合は蘇生不可)
等々…底知れぬ可能性を秘めた魔力である。
また、非常に珍しいことに魔力が使用者であるパーシバルとは別の独自の意思を持っている。
- 付呪
破壊型のオーラを剣に掛け合わせる技。剣の切れ味を10倍近く上げる。
- 「謎の力」
相手の手をミイラ状態にしたり、身体能力を底上げしたりとかなり強い技。使用時は通常とは異なる言語を話す。恐らく生命の精霊としての力だと思われる。
- プニシバル
CV:朝井彩加
やや生意気な性格の分身を生み出す。ベヒモス接触に向けてのランスロットとの修行で初登場。手加減してたとはいえ、彼とまともにやり合える程の実力を見せつけた。その正体は生命の精霊の一端。パーシバル自身もまた生命の精霊であると発言していた。純粋なエネルギー体としてパーシバルの力を底上げすることも可能。
合技
- 四重奏攻撃『剣撃の雨(スラッシュ・スコール)』
パーシバル、ドニー、ナシエンス、アンによる剣での一斉攻撃。
装備
- 円還竜の装具(ウロボロスのメダリオン)
かつてメリオダスがバルギスに永遠の友情の証として贈ったもの。
- バルギスの兜
かつてバルギスが着用していたもの。信頼と協力の証にメリオダスが付けた二連の星の傷が残っている。
- バルギスのマント
かつてバルギスが着用していたもの。魔力が宿っており、耐久性に優れる。また、込める魔力の量によりサイズが変わる。
- ウロボロス
バルギスより託された魔剣。パーシバルは最初包丁だと思っていた。
- パーシバルソード
「常闇の棺」の一部を持ち手に刀身を付けたもの。
関連タグ
以下、単行本未収録のネタバレにつき閲覧には要注意。
パーシバルの正体。それは「人間の身体に宿った精霊」である。
16年前、病によりキャメロットの外では生きられない実子ディオドラを何としても生かそうとしたイロンシッドは、どこかから拾ってきた赤子の死体に禁呪を使って精霊を宿らせ、息子の新たな身体として利用しようと目論んだ(この際、元は何処かの国の七番目の王子だったことが明かされた)。
しかし、その倫理に反した行為に憤ったバルギスによってキャメロットから連れ出され、彼と共に生活するうちに本来存在しないはずの自我が芽生え、ずっと自分を人間だと思い込んでいた。
モートラックとの戦いの後その真実を聞かされたパーシバルは、ディオドラやそれに関わる複数人の人生を奪ってしまったという罪の意識から自我を放棄し静かに息を引き取った。
ただしその肉体は妖精の森に運ばれ、きっかけさえあれば復活できる状態にあった。
2年後、復活を果たした。
その際の姿は少年だったあの頃から成長した少し青年のような逞しい顔立ちとなっている。
ただし性格はさほど変わっておらず、ギャグパートでのSD化も健在。