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CV:中村正

概要

スペルン国の科学者で、大勢の工員を抱えるロボット工場の社長。ベラネード財団にロボットを売り込もうと、パガオニアのロボット見本市に自作のファイア2世を出品した。

名誉欲と自尊心が非常に強く、尊大な態度から相手の怒りを買うことも多いが、うまく他の出品者達を焚きつけてコンペを開催させたりと、科学者らしく計算高い面もある。しかし、自らのロボット技術への信頼が強すぎるため、盲目的になり窮地に陥ってしまうこともある。

ライバル社の工場を破壊したり、警察に追われて逃げ込んできた手下を不本意ながら口封じのために射殺したりと、目的のためならば非道な手も使う悪人である。

しかし、正太郎が彼のことを「素晴らしい科学者」と評したように、高度な学習機能を持つ知能回路を実用化し大量生産に成功していたりと、科学者としては抜きん出た実力を持つ人物であった。

鉄人との戦いの中、崩れた足場から落ちて壊れてしまったファイア2世を、機密保持のため止む無く爆破する際に鉄人を倒して仇を討ってやると誓ったり、知能回路を搭載しているファイア3世怪物呼ばわりされたことに機嫌を悪くしたりと、自らの総力をかけたロボットである2世と3世には、そのネーミングからしても並々ならぬ思いを抱いている様子。

しかし、戦いに敗れ警察に連行される際、3世を打ち負かした鉄人を見て思わず「鉄人か...... や やつは怪物だ」と口にするというなんとも皮肉な結末を迎えた。

余談

  • 上記のファイア博士が鉄人に発した最後のセリフについて、鉄人28号アニメ第4作の監督である今川泰宏氏は以下のように評している。「"鉄人の目"、あれは"善悪の目"で。悪の側から見れば悪く見えるし、正太郎、善の側から見たらこれほど頼もしいものはない。いわば自分の心を映す鏡なわけです。」(記念本「鉄・人・影」での藤原カムイ氏との対談より)
  • 今川氏が監督を務めたOVA版ジャイアントロボにおいて、ビッグファイア博士はBF団の幹部の一人、ブラック博士としてOPに出演している。

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