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世界最小の概要編集

イギリス・マン島にかつて存在した「ピール・エンジニアリングカンパニー」が製造・発売していた小型自動車

車体の形状から「Д」と表現されることもある。


世界最小の量産車としてギネスブックに登録されている。コンセプトは大人一人と買い物袋一つを乗せられる車。すごい割り切り具合だが、よく考えてみれば「都市部での乗り物」としては必要にして十分かも知れない。


1962年から1965年の3年間製造され、量産車とはいえ販売台数はわずか47台であった。


世界最小の仕様編集

定員は一名。ドアは片側一枚のみ、前照灯も前方に一つだけとなっている。


エンジンは空冷50cc・4.5馬力という、原付バイク並のものを使用している。

変速機はマニュアル3速。ちなみにバックギアは無い。車体重量は65kg程度。最高速度は61km/hとなっている。燃費は約30km/ℓを公称している。


バックするときはどうするの?編集

先述の通りP50にはバックギアは無い。

では、後退するときはどうするのか?


何の事はない。

手で押せばいい

P50の車体重量はわずか65kgであり、手で押すだけで十分に動かすことができる。


快適装備はちゃんとあるんでしょ?編集

そんなものは ない

エアコンはおろか、カーヒーターやカーラジオすら無いという実に潔い仕様(時代背景を考えれば当然だが)。


暑かったら窓開けろ。寒ければ厚着をして乗ればいい。音楽聴きたかったらラジカセでも積んでおけ。


なおウインカーはフロントにしかないので、公道走行時には窓を開けて手信号が必須となる。


世界最小の復刻版編集

現在、製造元であるピール・エンジニアリングカンパニーは事業を終了しているが、ピール・エンジニアリングリミテッドという(非常に紛らわしい名前の)企業が復刻版を発売している。

復刻版はガソリンエンジンタイプと電気自動車タイプがあり、このうちガソリンエンジンモデルは変速機がCVTになっている。


なお、復刻版には派生モデルとして「ピール125GT」なるモデルがあり、

こちらはエンジンが125ccとなり、レーシング用のディスクブレーキを装備し最高速度は55マイル(約90km/h)となっている。

当初のコンセプトから思いっきり外れているような気がしないでもないが、そこは英国紳士だから仕方がないだろう。


世界最小のイラスト編集

ピール超超ちっちゃい車に乗る中村先生


世界最小の関連タグ編集

自動車 イギリス 英国面

Д


TopGear(同番組の企画でBBC局内を走り回ったり重役に勝手に乗り回されたりとやりたい放題。ただし、開発コンセプトとその反映具合はおおむね高評価がなされ、後の企画でP50を大いに意識したクルマを制作した)

仮面ライダードライブ(流石にP50は登場しないものの、主題歌に『バックギアは無い』という歌詞がある。)

チョイノリスズキが開発した原付スクーター。割り切りまくった設計思想はP50と共通する)

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