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概要編集

『ブラックペアン1988』とは、海堂尊の長編小説である。

東城大学医学部付属病院を舞台として、1人の研修医が2人の医師との関わりの中で成長していく姿を描いた群像劇。

のちに「田口白鳥シリーズ」や「極北シリーズ」で中核を担う人物らの若かりし頃が描かれている。


2018年にタイトルを『ブラックペアン』に改め、TBS系列の日曜劇場枠でドラマ化。時代が小説設定の1988年から番組制作・放映時である2010年代に変更されている他、「スナイプ」の使用用途が原作とドラマで異なり、原作では「食道自動吻合器」、ドラマでは「心臓僧帽弁置換器」となっている。また、主人公も世良ではなく渡海となっている。


登場人物編集

総合外科学教室(佐伯外科)編集

新任研修医。サッカーが好きでペレを尊敬している。指導医となった渡海の非常識な言動に振り回されているが、患者を必ず救ける医師として尊敬もしている。


新任エリート講師。アメリカ帰りの西崎の弟子であり、帝華大学病院から赴任。アメリカから持ち帰った「スナイプ」を東城大学総合外科に持ち込み「スナイプがあれば『佐伯式』は必要ない」と豪語する。


「オペ室の悪魔」「手術職人」とも称されるほどオペの腕はいいものの、勤務態度に難がある。また、出世等の野心もなく、論文も一切書かないため、出世せず一般医局員のまま。医局の仮眠室で暮らしている。仮眠室では、よく卵かけごはんを食べている。主に助手として手術に参加しているが、難易度の高い手術は執刀している。執刀医が手術を失敗した際の挽回を請け負う代わりに、辞表を提出させ退職金を巻き上げて辞めさせる手法を極秘裏に取っているため「患者を生かすが、医者を殺す」と裏では言われており、自らは「腕の良い医者は何をやってもいい」と公言している。ヘビースモーカーでもある。ドラマ版では主人公へと昇格。


佐伯外科の頂点に君臨する人物。ある事件から、手術には黒いペアンを常に用意している。渡海の父親とは同学で同僚だった。

心臓を止めずに僧帽弁形成術をする「佐伯式」という画期的とされた術式で世界的な評価を得ており、日本外科学会の次期理事長の座を西崎と争っている。


世良のサッカー部の先輩であり、外科医。


看護婦編集

手術室兼ICU看護婦長。裏では高階のことを「ゴンスケ」と呼んでいる。


手術室主任看護婦。シエスタ癖はあるが、器械出しの腕はピカイチ。


新任看護婦。新人看護師。同じ新人同士として世良と励まし合って仕事している。


医学生編集


その他編集

外科教授。研究をメインにおこなっている。

日本外科学会の次期理事長の座を佐伯と争っており、インパクトファクターのポイントで佐伯に負けているため、インパクトファクター獲得のために色々に画策し、失敗した部下を容赦なく切り捨てている。高階は彼の愛弟子である。


関連イラスト編集

血まみれ将軍とオペ室の悪魔将軍と悪魔


関連タグ編集

医療 外科 手術 ペアン 牡丹

ブラックペアン>>ドラマ版の解説

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