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チーム・バチスタの栄光

ちーむばちすたのえいこう

『チーム・バチスタの栄光』とは、2006年に宝島社から刊行された海堂尊の長編小説。
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概要編集

2006年平成18年)に宝島社から刊行された海堂尊の長編小説。海堂のデビュー作であるが、それにも拘らず第4回『このミステリーがすごい!』大賞を委員の満場一致で受賞するなど非常に高い評価が与えられた。ちなみに受賞時のタイトルは「チーム・バチスタの崩壊」

ただ二次選考通過の連絡がなかったことから海堂は落選したと思いこみ、「螺鈿迷宮」を江戸川乱歩賞に応募している。結局そっちは一次選考で落選したものの、直後に二次選考通過の連絡が来たとか。


現役医師ならではのリアルな医療現場の描写や、大学病院における政治や人間関係、作中の主軸となる手術中の謎の連続死の真相を描くミステリー、登場人物たちの強烈なキャラクター性から320万部を売り上げる大ベストセラーとなった。2008年に映画化、ドラマ化、ゲーム化を果たし、特にドラマ版は続編も制作される息の長いシリーズとなっている。

ちなみに名の通りチーム・バチスタ(高難易度の心臓手術であるバチスタ手術を行う心臓外科チーム)が中心となっているのだが、ドラマ版では分かりやすくするためかバチスタチームが全く関係ない続編でも必ず「チーム・バチスタ」を題名に入れており、「バチスタシリーズ」とも呼ばれる。


あらすじ編集

地方都市・桜宮市に位置する大学病院・東城大学医学部付属病院は、アメリカから心臓外科の権威である桐生恭一を招聘し、心臓移植の代替医療であるバチスタ手術を専門に行う「チーム・バチスタ」を結成。 チーム・バチスタは高い難易度を有するバチスタ手術を成功させ続け、「チーム・バチスタの奇跡」とまで謳われる程の驚異的な成功を収めていた。


しかしそれまで成功率100%を誇ってきたはずのチーム・バチスタが、3例立て続けに術中死に遭遇してしまう。折りしも東城大学医学部付属病院は、アメリカで受け入れ拒否された反米ゲリラの少年兵を受け入れ、心臓疾患を抱える彼にバチスタ手術を行う予定で世間の注目を集めていた。

そこで病院長の高階権太は、万年講師で「愚痴外来」こと不定愁訴外来の責任者・田口公平に術中死に関する内部調査を命じる。田口による調査が難航する中、厚生労働省の官僚・白鳥圭輔が病院に現れ、勝手に調査に加わることとなった。


果たして図らずとも結成された田口と白鳥の凹凸コンビは、連続術中死の真相を解明することが出来るのか?


主な登場人物編集

※映画、ドラマ版のキャストは 名前の後ろに「(映画/ドラマ)」の順で表記

チーム・バチスタ編集


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