概要
『宇宙戦艦ヤマトⅢ』に登場した、地球連邦所属の宇宙戦艦。イギリスで建造された戦艦で、名前もイギリス海軍戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」に由来する。
当艦は、葉巻型の艦体をしており、やや後ろに建てられた艦橋の位置や、主砲4基の内3基が前部に配置されているなど、これもイギリス海軍で建造されたネルソン級に通じるところがある。艦首先端の下半分を切り取って波動砲を据付けたという独特のスタイルをしている。
また本艦は、アメリカで建造されたアリゾナと違い、武装は波動砲1門に連装主砲塔4基と簡略化されており、対空火器も見受けられず簡素な印象もある為、どちらかと言うと生産性を考慮したような印象を与える。
後の『完結編』時代の戦艦に通じるところもあり、特に艦橋の構造は類似していると言えよう。その為、プリンス・オブ・ウェールズが基本形あるいは原型になっているとも考えられる。
性能
諸元
- 全長:不明
- 全幅:不明
- 全高:不明
- 機関:1基
- 兵装:
- 波動砲×1門
- 連装主砲×4基
- その他
本艦は戦闘シーン以前にそもそも登場したのがたったの2カットしかないため、その性能は全く不明であり、見た目から推測するしかない。
攻撃性能において、波動砲を装備しているのは勿論、旧イギリス海軍の戦艦にある主砲の前部集中配備を継承しているようで、前部甲板に3基6門、後部甲板1基2門を装備している。ただし、アリゾナやヤマトらと比べると、その砲撃能力は劣っている印象は拭えない。しかし戦艦として平均クラスであることを考えていたとすると、寧ろ真面かもしれない。
防御性能において、装甲自体の性能は不明ながらも、曲線も混じった傾斜装甲をしているとも考えられる。特に正面砲撃戦における、傾斜装甲の効果は絶大であると推測される。
航行性能において、明確な描写は無い。
経歴
太陽の核融合異常増進によって地球があと1年で住めなくなるという緊急事態にあって、地球連邦政府が新惑星の探査を可決。それと同時に連邦の五州(アジア、アフリカ、ヨーロッパ、北米、南米)より探査船団が編成されて急遽飛び立った。その船団には各国の宇宙戦艦が護衛として付き、そのうちの一隻がプリンス・オブ・ウェールズだった(どの州の探査船団に付いたのかは不明)。
しかし、各探査船団はボラー連邦の襲撃を受け、探査は頓挫してしまう。なお、アリゾナが護衛していた北米の船団以外に関しては「ヨーロッパの探査船隊やアフリカの探査船隊がやられた」という台詞のみで具体的な被害状況が語られないため、本艦がどうなったかの詳細は不明。