CV.小杉十郎太
概要
怪盗達を集めた組織《クローバー》のリーダー。
半分が道化師で、もう半分が悪魔のような不気味な仮面とクローバーの衣装を持つ人物。
目的の為なら手段を選ばない冷酷非情な性格で、目当ての宝を盗む際に関係のない人間に暴力的危害を加えたり、殺害する事にも厭わない。
しかし「ダウト」という名の猫をこよなく愛するなど、愛嬌ある一面を持ち、部屋中黒く塗りつぶされていないと落ち着かないほど、黒が好きである。
アニメでは冷酷さに拍車がかかり、自身が立ち上げたクローバーを平然と切り捨て、部下のダウトすら道具扱いであった。
フードの下には防弾用の鎧を身に着け、右手はチェーンで伸びるカギ爪になっている。
また、クローバー型の拳銃も使用する。
仮面の下の素顔をみたものはいない(素顔を見た者はたとえ部下であろうとも処刑される)らしく正体は不明だが、怪盗シルバーハートとは浅からぬ因縁の相手であり、ふたりの間に何があったのかは不明。
また、シルバーハートは彼の姿を知らなかったようだが、彼が所持するクローバー型の拳銃を見て、彼の正体を知っていることなどから、古くからの知り合いのようである模様(詳細は後述で)。
主な行動
10年前、ジャックの屋敷にある「時を告げる女神」盗み込んだ泥棒で、部下のレディー・ダウトと共にジャックの家族に変装するがすぐにバレ、ジャックとホームアローンのような戦いを繰り広げるも、ジャックの罠や攻撃を軽々といなして捕まえ、始末しようとした所、先に来ていたシルバーハートと出会い、宝と引き換えにジャックの引渡しを要求されるも、「時を告げる女神」を手に入れた後、二人を用済みとして消そうとしたが、シルバーハートのトリックに破れ、「時を告げる女神」が壊れた為に撤退した。
また、シアンとローズの兄妹の村を襲撃した張本人で、ローズを人質にシアンを仲間に迎えた。
さらに「魔晶石の杖(アニメ版ではカイロスの杖)」を手に入れた後、水晶の力の影響でローズ目覚めさせ、彼女を悪事に利用しようとする。
目覚めたローズを救うためにジョーカーと手を組んだシャドウと自由の女神を舞台に戦いを繰り広げるも、ジョーカーとシャドウ達の活躍で悪事を阻止された。
アニメでは、ダイヤモンド・クイーンの両親を殺害した張本人で、エメラルド公王の城に忍びより、シルバーハートが狙う目的の宝を先に手に入れようとした際、クイーンの両親に見つかり口封じのため殺害、城に爆薬を仕掛けて爆破させた(表向きはエメラルドの利権を狙った某国のスパイによる暗殺と報じられている)。
その際、シルバーハートがまだ赤ん坊だったクイーンを救う所を目撃し、十数年後、大きくなったクイーンを近づき、シルバーハートを苦しめる事とジョーカー達を同士討ちにさせて消す為に、彼女に両親を殺した犯人がシルバーハートだと吹き込ませ、さらにシルバーハートが落とした懐中時計を利用して言葉巧みに信じ込ませた。
尚、アジトの玉座の後ろにある砂時計はエメラルド公王の城にあったお宝で、組織クローバーの最終目的及び自らの目的である「世界の時を盗む」という壮大な計画をしており、砂時計のお宝が計画の要である模様。
また、過去にロコがいた研究所から生物の進化を操る研究データを盗みだしており、その頃から「世界の時を盗む」計画を進んでいた事が窺える。
原作では登場回数が少ないが、アニメ版ではシャドウ・ジョーカーやクイーンを含め、様々な事件で関わるなど暗躍、壮大な計画を目論む巨悪として多く登場していた。
アニメ版ではかつて連邦で活動していた秘密諜報員「エージェントクローバー」で、50年前、世界征服を企み、遺跡の扉を開く「パンドラの鍵」を巡って、当時フランスの秘密諜報員であったエージェントシルバー(シルバーハート)との戦いで右腕を失い、エージェントの資格を失う。
外見は青いフードを被っており、フードの中は黒かった為、素顔が不明。電撃銃サンダーブラストを扱う。
13話ではシルバーハートの回想でかつて若き日の姿が始めて登場した。
24話では50年前、世界征服を企み、遺跡の扉を開く「パンドラの鍵」を奪おうとパンドラ王国の王女を狙ったが、エージェントシルバーに阻まれるも、この時ににタイムスリップしてきたジョーカー達のおかげでまんまとパンドラの鍵を手に入れ、パンドラの箱舟を起動した。
エージェントシルバーとジョーカー達との交戦でジョーカーを撃とうとした際、エージェントシルバーの攻撃で右腕を失い(その際、サンダーブラストの流れ弾によりシルバーの左目を負傷する)、片腕ながらジョーカー互角以上に戦い、後一歩まで追い込んだが、かつてシルバーハートが使った電磁磁石のトリックにより捕縛され、電気の力で滝の水を引き寄せられてパンドラの箱舟諸共潰されたが、現代から来たプロフェッサー・Cに助けられた。
壮大な計画の為に必要な魔水晶を手に入れるため、13話ではメデューサーが持つ魔水晶をシャドウ・ジョーカーにより入手に成功するが、ジョーカー達の抹殺の失敗に怒りを見せた。
18話では、バジル将軍に変装し、ラグナロクの光を起動させ世界破壊を狙ったが、ジョーカーの活躍により失敗するが、実はラグナロク内にある魔水晶を手に入れるため、ラグナロクを落とすのが目的だったらしく、ジョーカーのおかげで2つ目の魔水晶の入手には成功した。
24話ではパンドラの遺跡に眠る三つ目の魔水晶を手に入れるため、シャドウ・ジョーカーが手に入れたシグマ・ドライブを右腕に装着し、その力で50年前の過去へ飛んだ(その際、ジョーカー達も巻き込まれた)。
ジョーカーに敗れた過去の自分であるエージェントクローバーを助け、魔水晶を手に入れ、右腕の痛みと憎しみを胸に生きろと自身の野望を聞かし、さらに自身と同じ銃を見せ、50年後にまた会おうと言い残して現代へ帰った。
三つの魔水晶を手に入れた今、最終目的である「時を操る魔女」を手に入れるのみであった。
一度はシャドウに三つの魔水晶を付けたカイロスの杖を奪われるも、偽者を用意していた為、本物を使って、ローズを目覚めさせて操り、用済みとなったシャドウを撃退、その後、パンドラ王国で誕生日パーティーをしていたシルバーハートの元へ向かい、シルバーハート以外の時を止め、自身の決着をすべく、対決をした。
シルバーハートと互角以上に戦うが、最後は動けないジョーカー達を狙い、それを庇ったシルバーハートに止めを刺した。
その後、全世界にすべての宝を奪う事を宣言し、魔女の力を使って時を奪い、世界中の美術品を奪った。
自身を追うジョーカーとシャドウと再戦し、ローズの力で圧倒し、敗北寸前まで追い込んだ。
その後、ローズを奪い返すため、研究施設のある自由の女神へと向かうジョーカー達を飛行潜水艦を差し向け、さらに部下のダウトに自身に変装させ、飛行潜水艦を乗り込んだスペード、クイーンを部下諸共葬った。
魔女の力を得た以上、組織を切り捨てたクローバーに怒りを燃やすジョーカーとシャドウに対し、時を止めるカイロスの杖の力とサンダーブラストで圧倒し、生き延びたスペードやクイーンの参戦でも圧倒的に追い込んだほど。
3つ揃った魔水晶の力でローズの魂を奪い、抜け殻となったローズを硫酸で始末しようとしたが、ジョーカーとシャドウのトリックによりその硫酸を浴び、溶けて死亡した。
その亡骸に生き延びたダウトがすりより、悲しみつつ鳴いた。
ジョーカーやシルバーハート、シャドウのみならず、スペードやクイーンにも因縁を作った巨悪とその最期は凄まじいものであった。
原作ではジョーカーとシャドウにより自由の女神で拘束され硫酸で始末されそうになるも、魔晶石の杖のバリアで回避、ローズから魔水晶を奪い、3つ揃った魔水晶の力で自由の女神を破壊しジョーカー達を始末させようとしたが自身に拘束させた銅線に硫酸が伝わり、義手を溶かされて杖を離してしまい、最後はロープに縛られバルーンにより何処へ飛ばされてしまうなど、アニメ版とは異なり、生存していた。
世界中の富を手に入れようと何万ものドローンを金庫に入れており、自分が死んだ時のために遺産として、その鍵を3人の弟子にバーコードとして分けて残していた。