ミストトレインガールズの同名人物。→ベリガン(ミストトレインガールズ)
概要
『悪魔城ドラキュラ(SFC)』で初登場した敵キャラクター。死神直属の悪魔騎士。
見た目は細身で長い嘴を持った黄緑色の悪魔。突出した技量を誇る矛槍の使い手であり、
強力な魔導戦槍を用いて空中の敵をカモにするなど、主に地上戦を得意としている。
また同じく死神直属の悪魔騎士『ギャイボン』とは、時には協力して戦闘を行う事もある。
海外版での名称は『Slogra』。相方とは異なり、日本版と海外版で名前が統一されていない。
名前の由来やモチーフ元が存在しない悪魔城ドラキュラオリジナルの敵キャラクター。
初登場した当時の公式攻略本では死神とギャイボンを含めて「魔王三闘士」と呼ばれており、
1個体の強大なボス敵として君臨していたが、後のシリーズでは普通にザコ敵に降格している。
尚、相方と共に上司の死神が管轄するエリアに出現する事が多いが、近年ではその限りではない。
悪魔城ドラキュラ(SFC)
ラストステージ『ドラキュラの塔』に登場。ボス敵3連戦の1番手を務める相手なのだが、
その翼のない鳥のような貧弱な姿からは想像も付かない程、強大な戦闘能力を誇る難敵。
攻撃方法は近距離では魔槍による突き、遠距離では魔槍による光弾と全距離戦に対応している。
また1発でも攻撃を当てると、大きく画面上まで跳躍してそこから真上に落下してくるため、
常に移動する事を強いられてしまう。一応、槍攻撃は全てしゃがんで回避する事ができる。
更に体力が半分になると得物の魔槍を失う代わりに、自慢の鋭利な嘴攻撃を解禁してくる。
前半戦の突き攻撃とは違い、微妙にタイミングが早くしかも画面端まで突進してくるため、
ここからは部屋にある足場を利用して回避しよう。尚、嘴攻撃はしゃがみ回避は不可能。
基本的にはムチで攻撃して飛び上がったらすぐにベリガンのいた位置に素早く移動する事。
落下したらしゃがんで槍突きを回避して、立ち上がって攻撃。また移動しての繰り返し。
しかし後半戦の嘴攻撃は接近を許せば連発してくる可能性が高く回避が非常に難しい。
まずは反対側の足場に移動して近づいてきたらそのまま攻撃して反対側に移動する。
突進攻撃を行ってきたら足場に乗って反対側にジャンプ移動して直ぐに攻撃してまた移動、
つまり足場付近にいる事を心掛ければ攻撃と回避の両方に対処できるので心掛けておきたい。
攻略自体は単純なので後は慣れが必要。人にもよるが次鋒のギャイボンより強く感じるかも。
月下の夜想曲
懐かしの再登場。『錬金研究棟』のエリアボスとして相方のギャイボンと共に戦闘となる。
HPは200。弱点と耐性は無し。この部分のステータスはギャイボンと全く同じである。
攻撃方法はゆっくりとコチラに近づきながら槍で突いてくる。直前に鳴き声を上げるので、
それを合図にバックダッシュで回避しよう。その後は槍の先端から光弾を1発だけ発射する。
光弾は攻撃すれば破壊可能であり、槍突きも光弾もしゃがめば当たらないので覚えておこう。
体力が半分以下になると過去作と同様、槍を失った第2形態に移行。嘴攻撃を解禁する。
だたし過去作のような画面端までの突進は行わず、槍突きよりも若干リーチが伸びた程度。
またベリガンを攻撃するとギャイボンが仰け反った相方を足で掴んで上方から落とすという
協力技を仕掛けてくるのだが、この仕様を利用する事で行動パターンを嵌める事が可能。
落下したベリガンを攻撃し続ければギャイボンが攻撃する隙も無くなるため有利になる。
サブウェポンは協力技の最中に2体を纏めて攻撃する事ができる『斧』がオススメだ。
先に地上戦担当のベリガンを倒してしまえば、後はギャイボンの着地地点を予測して、
そのまま密着攻撃すれば簡単に倒す事ができる。逆にギャイボンを先に倒してしまうと、
微妙に間合いの取りにくい移動と前方に踏み込んでくる嘴攻撃に苦戦するかもしれない。
ギャイボンと違って完全に停止して隙を晒す事がないので、なるべく先に倒しておこう。
また逆さ城では上司の死神がエリアボスを務める『洞窟』エリアにて再登場。
扱いが普通のザコ敵に降格しており、特にステータスが終盤相応に強化された訳でもないし、
ドロップアイテムも無いし、相方との協力技を行う事も無い。ボス戦の時と全く同じである。
この時点では最早強くなったアルカードの敵ではないだろう。好きな方法で料理してやろう。
初登場した当時も言われていた事だが、死神と相方で3体同時に戦った方が良いのでは・・・?
また『錬金研究棟』エリアに入って直ぐに死神に初期装備を奪われた部屋まで戻ると、
なんとベリガンとギャイボンが出現している。しかもこの個体達は1度しか出現しない上に、
エリアボスのベリガン&ギャイボンを倒してしまうと2度と出現しない期間限定のザコ敵である。
しかしある程度ダメージを与えると空を飛んで逃走してしまうため、絶対に倒す事はできない。
特に意味のない前哨戦ができるという小ネタなのだが、この時点では十分殺される可能性は高い。
尚、本作のラスボスである『ドラキュラ』は今まで戦ったボス敵の一部を召喚して、
そのまま巨大な両手で握り潰す攻撃を行うのだが、その中にはベリガンも含まれている。
実はこの召喚された敵のHP分だけ、ドラキュラのHP(この場合は+200分)が回復するのだ。
・・・正直な所、たかが200回復した所で雀の涙でしかないため特に影響はなかったりする。
ちなみにベリガンが召喚されるのは8体のボス敵中、3体目であるため見る機会は割と多め。
白夜の協奏曲
・・・え?白夜にベリガンなんて出て来た覚えはないって?そう思った貴方は半分正解である。
そう、モンスターとしては登場していない。では一体、何処にベリガンいるのかと言うと・・・
裏の悪魔城エリア『骸骨魔窟』の背景に、白骨化したベリガンの一部が埋まっている。
相方のギャイボンも仲良く並んでいるのだが、果たして何人のプレイヤーが気づいたのやら・・・
ちなみに同じく白骨死体だけで出演しているお仲間にはボス敵の『メディウサ』が居る。
蒼月の十字架
相方と共に久しぶりの再登場。見た目は『月下の夜想曲』時代と全く変わっていない。
終盤のエリア『裁きの坑道』にのみ出現する。本作から完全にザコ敵の地位に落ち着いた。
弱点は突属性、斬属性、聖(光)属性、石化属性。耐性は闇属性。過去作から弱点が増えている。
攻撃方法や第2形態になる仕様は同じだが、狭い場所で戦う事が多いのでかなり戦い辛い。
協力技こそ無くなったが、ギャイボンと同時に相手にすると面倒な事に変わりはないため、
一気に懐に潜り込んでしゃがみ攻撃で撃破してしまうか、可能なら石化させても良いだろう。
ドロップアイテムは無し。入手できるソウルの能力は「前方に投槍を投げる」。
そこそこの威力と貫通性能を持ち、2連射まで効くため性能としてなかなか優秀と言える。
しかし余り遠くまで投げる事はできず、ヒットする回数も少ない。そこは手数で補おう。
また有効な組み合わせとして、相方であるギャイボンのソウルを装備して攻撃すると・・・
なんと召喚したギャイボンも一緒に槍を投げてくれるため、攻撃力と射程範囲が2倍になるのだ。
ただし召喚中のMP消費分と、壁の中では槍が突き刺さってしまう欠点だけは覚えておきたい。
尚、ソウルは槍系の武器『ブリューナク』を『ゲイボルグ』に強化するためにも必要となる。
しかし能力を最大レベルまで上げるにはソウルが9個必要なため、武器合成用にも考えると、
最低でも10個ソウルが必要・・・上記の通り倒し難い相手なので自分のレベルと相談しよう。
・・・実は強化後の武器の性能を差別化したい場合は、更に+1して合計11個も必要になる。
槍系の最終強化武器『グングニル』は攻撃力+56、雷属性、3回の連続ヒットありなど、
最強武器に相応しい性能を誇るのだが、その一つ前の『ロンギヌス』が問題なのである。
なんと攻撃力+92、聖(光)属性、連続ヒットなしと、性能も使い勝手も全く異なるのだ。
槍系最強の攻撃力と聖属性を持つ前者か、連続ヒットで総合ダメージに勝る雷属性の後者か・・・
両方とも甲乙付け難い性能のため、もしも使い分けたい場合は頑張ってベリガンを狩り続けよう。
闇の呪印
相方と共に初3D化。更には時系列上、最も過去の時代に登場したベリガンでもある。
過去作よりもマッシブになり、嘴が若干小さくなったものの体表の鱗が目立つようになった。
また魔槍のデザインも中央に謎の光玉が輝く、より方天画戟に近い片刃の槍斧になっており、
移動や攻撃の際には光の軌跡を描くなど、より悪魔らしいカッコイイ(?)デザインになっている。
主な出現場所は『ガリバルディ大聖堂』『アイオローン遺跡』『ドラキュラ城』。
またザコ敵達と連続して戦う特殊エリア『久遠の塔』と『永劫の塔』にも出現する。
基本的な仕様はリザードマン系統の陸上型モンスターと共通しており、攻撃方法もほぼ同じ。
ギャイボンと同時に出現するエリアもあるが、過去作の様に協力して攻撃を行う事はない。残念。
弱点は光属性。耐性は地属性と闇属性。攻撃方法は槍による薙ぎ払いや突き出しの他、
新たに槍の中央で拘束する技が追加された。かなり長時間、継続して大ダメージを与えてくる他、
他のザコ敵に囲まれていた場合、かなり無防備な状態で放り投げられるため注意しておきたい。
尚、地属性の攻撃は魔法使いタイプのイノセントデビル『クリスタルロッド』の習得する技、
『メテオ』ぐらいしか該当するものが無いため、特に属性や武器種を選ぶ必要はないだろう。
ドロップアイテムはHP回復アイテム『ボルシチ』のみ。回復量は+250となかなか優秀。
遂に実装された固有のドロップアイテムだが、レアドロップのため狙って量産するのは難しい。
また攻撃で吹っ飛ばした後のダウン中に盗めるスティールアイテムはお金『$100』。
相方のギャイボンよりも入手できる金額が多く、また壁際に追い込めば盗む事も比較的簡単。
全てのレベル帯で入手可能なアイテムは変わらないため、戦闘のついでに狙うのもいいかも。
ギャラリーオブラビリンス
相方と共にやはり再登場。見た目や性質も『蒼月の十字架』の仕様と全く同じ。
悪魔城エリア『刻死塔』にのみ出現。位置的には中盤のザコ敵扱いだが強さは据え置き。
弱点は剣(斬)属性、聖(光)属性、石化属性。耐性は闇属性。ステータスは相方と殆ど同じ。
相変わらず狭い場所で戦う事になるが、ギャイボンと違って地上で戦える分まだ戦い易い。
出現場所は限られているが、ドロップアイテムのためには何体か狩り続ける必要がある。
ドロップアイテムは槍系の武器『クーゼ』のみ。攻撃力は+90で追加の属性効果は無し。
槍使いとしてはなかなかピッタリな固有のアイテムドロップであり、性能も申し分ない。
これ以上の攻撃力を持つ槍系の武器は30000Gの店売り品『サリッサ(攻撃力+100)』か、
クエスト報酬で入手可能な槍系最強の武器『アルカードスピア(攻撃力+120)』だけである。
・・・序盤の『アーマーナイト』が落とす『ロングスピア(攻撃力+80)』でも十分とか言わない。
Harmony of Despair
DLCステージ第9章『蠅の王』にのみ登場。基本的な性質は『蒼月の十字架』から変化なし。
弱点は打属性、斬属性、突属性、氷属性、光属性。耐性は炎属性、雷属性、闇属性。
弱点と耐性は両方とも増えているが、地形を無視してどこまでも追跡してくる相方とは違い、
攻撃の間合いさえ誤らなければ、対処は容易。面倒ならば無視して逃げても特に問題はない。
ドロップアイテムは槍系の武器『ブリューナク』のみ。攻撃力は+35で突属性。
固有のドロップアイテムでは無く、ハードモードなら他の章の宝箱からでも普通に入手可能。
更に槍武器は蒼真君専用の装備なので、活躍する場面はなかなか限られるかもしれない。
ただ態々狩る必要がないと考えれば、気が楽ではある(ギャイボンからすれば贅沢な悩みだが)。
ロードオブシャドウ
・・・え?だからベリガンと戦った覚えはないって?・・・そう、また背景だけの登場なのである。
実はロードオブシャドウシリーズのドラキュラ城には、壁にベリガンそっくりのデカい彫像が
何故か飾られていたりするのだ。一作目ではエンディング中にしか見る事ができなかったのだが、
続編の『ロードオブシャドウ2』のDLCであるアルカード編では、はっきりと確認できるのだ。
・・・せっかく相方は新生したのに、急に仲間外れにされたギャイボンはもう泣いていいと思う。
余談
ギャイボンとは登場している全ての作品で共演しており、その相性も見える限りでは良好。
『月下の夜想曲』ではベリガンがピンチになるとギャイボンが颯爽と救出に来るなど、
非常に息の合った正にピッタリなコンビなのだが・・・プレイヤー側から見た相対的な強さは、
初登場した『悪魔城ドラキュラ(SFC)』の頃からベリガンの方がよっぽど厄介と言える。
その他の描写でもギャイボンがベリガンを助ける場面は多くあるものの、その逆の場合。
ベリガンがギャイボンを助ける場面は皆無なのである。専らギャイボンの役割と言えば、
ベリガンを掴んで移動するか、背後から火炎弾で援護攻撃している場面が目立つため、
何だか力関係を考えるとベリガン優遇な気がしなくもない。ドロップアイテムもあるし・・・
ちなみにアニメ版にも登場した数少ないザコ敵であり、あの協力技もしっかり見せてくれる。
特に仲が悪い描写も見られないため、その見た目に反してやはり確かな信頼があるのだろう。
尚、『蒼月の十字架』の後日談を描いた小説版『悪魔城ドラキュラ 神淵の追想曲』では、
なんとギャイボンと共に上司のデス様を攻撃していたりする(すぐに返り討ちになったけど)。