概要
ベルギー王国のナショナルスポーツチームを指す。サッカーにおいては近年、国際大会で実績を残している強豪として認識されている。
サッカー以外にも、自転車競技は国技として認知されている。ロンド・ファン・フラーンデレンなど伝統ある自転車レースは格式高い大会として、厚く国民から支持されている。
ベルギーサッカーについて
サッカー代表は『赤い悪魔』の愛称で親しまれている。これは、1906年の対オランダ代表戦で劣勢ながらも逆転勝利を収めた雄姿をベルギーサッカー協会機関誌の記者が「悪魔」と呼んだことが由来とされる。同じ『赤い悪魔』の愛称で親しまれているイングランドプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドよりも、愛称としては半世紀以上前に定着した。
代表チームとしては80年代から90年代にかけて欧州CLやFIFAワールドカップでも安定した成績を収めるチームだったが、スター選手の引退から世代交代が上手くいかず00年代に入ると国際試合で勝てなくなった。元々3つの公用語や宗教宗派の違いからナショナリズムの形成が難しいベルギーの国家事情も相まって、代表チーム低迷は国として問題視された。これに、ベルギーサッカー協会はアフリカやバルカン半島からの移民アイデンティティを持つ選手を積極的に英才教育し、人種の多様性の象徴として代表再建に務めた。10年代に入るとチームは急速に力を付け、2015年のFIFAランクでは1位となって強豪国に返り咲いた。
ただ、国内リーグは欧州5大リーグのビッグクラブへ移籍するための足掛かりとなっており、日本人も含めて世界から有望な若手選手がベルギーリーグを経験して世界的な有名クラブに移籍している。