概要
特に注釈がない場合はドイツ連邦共和国のナショナルスポーツチームを指す。歴史研究の観点では旧東ドイツ代表についてもドイツ代表として取り扱われる。
プロリーグのブンデスリーガに代表される国技・サッカーはW杯で4度優勝しているだけでなく、UEFA欧州選手権でも3度優勝している。サイクリング、モータースポーツ、バスケットボール、バレーボール、ハンドボールなども人気のスポーツとして根付いている。
また、アイスホッケーを筆頭にウィンタースポーツは滅法強い。冬季オリンピックでもボブスレー、スケルトン、リュージュ、クロスカントリースキー、スキージャンプなどで毎回メダルを獲得している。
サッカードイツ代表
ドイツ帝国時代よりサッカーはドイツ人の民族意識を高揚させるスポーツとして定着していた。現在のチーム愛称は「チーム」を独訳した『マンシャフト』および「代表11人」を意味する『ナツィオナルエフ』など。
W杯では、1954年スイス大会から2014年ブラジル大会まで16大会連続してベスト8以上に進出する驚異的な記録を残しており、特に準優勝した2002年日韓大会から南米大会史上初の欧州チーム優勝を果たした2014年ブラジル大会まで史上最高と謳われる黄金期を迎え、ミロスラフ・クローゼやフィリップ・ラームなどの点取り屋が活躍した。
しかし、往年の主力が抜けた2018年ロシア大会ではメキシコに負け、スウェーデンにも辛勝する苦しい状況に追い込まれ、韓国戦でも精彩に欠き史上初のグループリーグ敗退が決まった。ゴールキーパーのマヌエル・ノイアーまで攻撃に参加しながらも、孫興民に鮮やかなゴールを決められた事実は「世界一位を下した」として韓国メディア各社とも大きく取り上げている。
EURO2020終了後、ヨアヒム・レーヴ監督の長期政権に終止符を打ち、バイエルン・ミュンヘンを指揮して三冠を達成したハンジ・フリック監督の下で2022年カタール大会に挑むドイツはスペイン、日本、コスタリカと同組となる。前評判は完全な2強2弱グループであり、スペインと共にグループリーグ突破は固いと思われていた。しかし、初戦で日本相手に1-2で逆転負けを喫すると、続くスペイン戦は1-1の引き分け。コスタリカ戦では4-2で勝利するも、日本がスペインに勝利したこと、コスタリカがスペインにボロ負けしていたことが災いして得失点差で3位となり、2大会連続のグループリーグ敗退となった。
大会後、ドイツの戦績は下降を極め、9月には日本を自国に招いてリベンジを果たそうとするも、まさかの1-4で前回以上に傷跡の多い惨敗。ハンジ・フリック監督はその責任を問われ、ドイツサッカー史上初めて途中解任された代表監督となってしまった。
その後、暫定の体制で挑んだフランス代表相手には2-1で勝利しており、再起を図っている。
天敵イタリア
イタリア代表との相性がすこぶる悪く、世界主要大会(W杯&UEFA欧州選手権)では未だに勝ったことがない(0勝5分4敗・PK勝利はドロー扱い)。