ホオジロムササビ
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ほおじろむささび
ホオジロムササビ(頬白鼯鼠、頬白鼺鼠)とは、哺乳綱齧歯目(ネズミ目)リス亜目リス科に分類されるげっ歯類の一種である。
体長27~48cm、尾長28~41cm、体重700~1300g。
名前の通り頬の周りが白く、茶色い毛に覆われている。
尻尾は黒だが、たまに尻尾の端が白い個体もいる。そういった個体は普通より生存率が低いといわれている。
前足は4本指、後ろ足は5本指。爪は鋭いカギ爪で、幹にしっかりつかまることが出来る。足裏の片側には固い毛が生えており、滑り止めの役目を果たす。
顎の下に黒い毛があり、ここから分泌液を出して匂いをつける。
メスは、自分の縄張りの主張に。
オスは、繁殖期の時に自分の匂いが残るように顎をすりつける。雨などで匂いが薄まらない様に、樹皮をかじってからすりつけることもある。
ムササビには、手首に当たる箇所から針状軟骨と呼ばれるものが伸びておる。
普段は腕に沿うようにしてたたまれているが、滑空の際に針状軟骨を伸ばすことで、皮膜の面積が広がる。滑空中に上に反るのは、航空機の翼のウィングレットと同じで、抑えつける気流の発生を弱める効果がある。ちなみに、針状軟骨はモモンガにもある。
手首と足首の骨は、時速30~40㎞の滑空速度で木の幹に着地する衝撃に耐えるため、他のリスの仲間よりも太く頑丈に出来ている。その結果、足首を後ろに回す、地面を速く走る、頭を下にしてすばやく木の幹を降りる、細い枝を逆さまになって移動するといった行動が苦手になってしまった。
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