演:エミリー・モーティマー 日本語版吹き替え:朴璐美
概要
フィン・マックミサイル達と共に、ワールドグランプリの裏で蠢く陰謀を追う女性エージェント。メタリックパープルのボディカラーが特徴的。
情報分析が専門で現場に立つのは今回が初めてとなるが、任務を難なくこなしている辺り能力の高さが垣間見える。それでもまだまだ新米で、フィンに協力している情報屋を誤って制圧しかける場面も。
彼女もボンドカーのように様々な特殊装備を施している。一例を挙げると
・ミラーがプロジェクターとなっており、様々な情報を前面に投影
・犯人制圧用のスタンガンをホイールのセンターキャップに内蔵
・主翼と尾翼を装備し、緊急時には飛行可能。これにはフィンも「最近の若い子は凄いな!」と感心していた。
劇中での活躍
東京で開催されていたワールドグランプリの開会式に潜入し、フィン・マックミサイルと落ち合う。更にアメリカのスパイであるロッド・トルク・レッドラインとも合流予定だったが、彼は合流前にペッパーファミリーの構成員であるグレム(ベースはAMC・グレムリン)とエーサー(ベースはAMC・ぺーサー)に襲撃されてしまう。
彼が咄嗟に機密情報を託したメーターをスパイと誤認して接触する。
なお誤解した理由はメーターがレッドラインと同じアメ車(インターナショナル・ハーベスターL-170)であったことと、「VW・カルマン・ギアにはラジエターが無い」→「空冷式だから」という合言葉を答えられたため。自動車修理のエキスパートであり、更に同じ空冷式のワーゲンバスであるフィルモアを友人に持つメーターにとっては常識だったのである。
また別れ際に「明日はレース場でランデブー(=合流予定)よ」と言い残したことで、メーターがちょっぴり誤解する事となった。
翌日の第1レースではピットクルーとしてレースをサポートしているメーターの無線に介入。接触を図ろうとするも頓珍漢な動きをするメーターのせいで失敗に終わった(なおこの時にマックィーンが指示を聞き間違えて1位を逃してしまい、一時的に彼等の仲たがいの原因となってしまう)。
その後羽田空港でメーターと接触したフィンと共に同僚の飛行機シドレーに乗って3台でパリに移動。市内の闇市に潜伏している旧知の情報屋・トンベ(ベースはリライアント・リーガルと思われる)の協力を得て、組織のビッグボスについての情報を得る。
イタリアの観光地ポルト・コルサで開催された第2レースでメーターをペッパー・ファミリーの会合に潜入させるが、途中で正体が露見。更にフィン・メーターと共に捕らえられてしまう。
最終レース開催地であるロンドンのビッグ・ベントレーの時計室に監禁され危うく処刑されかけるが脱出(なおこの時にメーターに対する誤解が解ける)。逃走するザンダップ教授を追跡しつつ、メーター達を狙うグレム・エーサーを倒す。更にラジエーター・スプリングスの仲間たちの活躍もあってペッパー・ファミリーの幹部を全員逮捕。その後、ビッグボスの正体に気付いたメーターの推理ショーをマックイーンや女王陛下と共に見届けた。
エンディングでは皆で共にラジエーター・スプリングスでのレースを観戦(この時に「メーターの彼女です」と自己紹介し、グイドを驚愕させた)。今回の任務を通じて築かれたメーターとの友情を噛みしめつつ、次のミッションに向けて旅立っていった。
余談
・フィンと同じイギリス人(=イギリス車)であるという考察から、ファンの間ではジャガー・XJR15がモデルとされることが多い。しかし各部のデザインは異なるため、あくまで一つの説。フィンと同じく様々な車種の意匠を織り込んでデザインされたオリジナルの車種と考えるのが自然だろう。