ボスコ
ぼすこ
ボスコは陽気な少年。バッグス・バニーやポーキー・ピッグが登場する前にメインを張ってたキャラで現在はあまり表に出ないキャラでもある。
ルーニーテューンズ・コレクション(トゥイーティー&シルベスター&タズ)の映像特典にある短編作品「Talk-ink Kid」で見ることができる。ボスコを描いたコミック・ストリップもある。
1930年、ルドルフ・アイジングとヒュー・ハーマンによって、ルーニー・テューンズの制作が開始。そのルーニー・テューンズの最初の作品となった『Sinkin' in the Bathtub』でボスコが初登場した(但し、1929年に「Talk-ink Kid」が制作されている)。つまり、ルーニー・テューンズで最初に登場したキャラでもある。その後は初期の頃のワーナーの大スターとして活躍した。
だが、1933年に、ワーナー・ブラザーズとハーマン、アイジングとの間に製作環境や契約でのいざこざが発生。これにより、ハーマンとアイジングはワーナーから去ることになり、同時にワーナーは、ボスコなど過去の作品の権利も失ってしまった。
ちなみに、ハーマンとアイジングは、1934年に、後に『トムとジェリー』で有名になるMGMに入り、そこでボスコの作品が制作されていた。
しかし、メイン画像のような、ワーナーの時のデザインになっているボスコのMGM時代の作品は、
- 『子守はつらい』(原題:『Bosko's Parlor Pranks』)
- 『貧乏なお伽の国』(原題:『Hey, Hey Fever』)
しか制作されず、その次の『黒ちゃん坊やと五匹の子羊』(原題:『Run, Sheep, Run』)では、キャラクターデザインがワーナーの時のデザインから一気に変更されてしまった。これによる不評の影響もあり、1938年にMGMが制作された『魔法のジュータン』(原題:『Little ol' Bosko in Bagdad』)を最後に表舞台から去ったが、1990年のタイニー・トゥーンズの『ハニーの素敵な物語』(原題:『Fields of Honey』)でまさかの再登場をした。そのため、現在はワーナー・ブラザーズのキャラ扱いになっている模様。
ちなみに、ハーマンとアイジングは、MGMでは初期の頃で活躍し、様々な作品が生み出されている。中でも後者は『クマのバーニー』という人気キャラを生み出している。
このキャラクターには日本語吹替版が存在するらしいが、現行吹替版は存在しない。静岡では『まんが宇宙船』で放送されたそうだが声優は不明。問題はNHK総合の漫画映画であり、ポーキー君(ポーキー・ピッグ)のように日本語吹替版があるのか分からない状況である。