概要
投資におけるリスクの一つ。
要約すると「ある国で起きた事が原因で株式の価格が下落したり、相場が暴落したりするかもしれない」というもので、政府による市場への干渉や政情の混乱(内紛・クーデター・一党独裁)などがこれに該当する。
一般に国の制度・体制の歴史が浅い新興国の方が政治的リスクが高いが、先進国でも紛争地帯に積極的に絡んでいる場合や政情が不安定な場合などは政治的リスクが高まる場合はある。
このリスクを避けるには先ず初めに投資先の国について歴史やニュース、政治的リスクを評価する企業等のレポートなどでよく知る必要があるが、全てのポリティカルリスクを回避するのは限界があるため、とりあえず全世界の株式や債券をまるっと買ってしまうような投資信託を購入するのが最も同リスク回避の近道といえる。
ただし投資においてリスクの大きさはリターンの大きさにも繋がる要素であるため、一国集中投資した時に比べると一発当てた時のリターンは小さくなる点に注意が必要である。
他には「ポリティカルリスク保険」なるものが存在し、海外への投資で被った損失を(原因によっては)補償してもらえるものもあるが、リスク・リターンとコストのバランスに問題がないかはよく考える必要がある。
似たような言葉で、「ジオポリティカルリスク(地政学的リスク)」もある。これは戦争・紛争やそれに近い地域、難民の流入しやすい地域など、地理的な部分も含んだポリティカルリスクを指す。