概要
マリンケ族によって建てられ、13世紀~16世紀に栄えた国家、あるいは勢力圏。
泥で作られた特徴的な建築で知られる、商業都市のジェンネやトンブクトゥ(いずれも世界文化遺産に登録)を支配下に収め、ムスリム商人による、金と岩塩のサハラ縦断交易で栄えた。
また、支配層はイスラームをいち早く受け入れ、1324年には、マンサ・ムーサ王によってメッカ巡礼が行われたが、このときに、彼は巨額の金を携行し、その華やかさは「黄金の帝国マリ」の名を知らしめた。
著書「大旅行記」で知られる、イブン・バットゥータもここを訪れている。
しかし、15世紀後半になると、ソンガイ帝国が台頭、そのソンガイ帝国によって滅ぼされた。