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概要編集

『マルモのおきて』は、2011年4月24日から7月3日にフジテレビ系列のドラマチック・サンデー(日曜21:00〜21:54〈JST〉)枠で放送されたテレビドラマ。裏番組のドラマ『JIN-仁-』と共に大ヒットし、ハイレベル視聴率戦争を繰り広げられた。初回は20分拡大放送。主演は阿部サダヲ芦田愛菜、そしてこのドラマで大ブレイクした鈴木福

キャッチコピーは「オレ(犬)についてこい!!」。

このシリーズから、Kao(提供クレジット)の表示はないのだが、5月8日より復活している。

スクール!!やパーフェクトリポートでの放送話数は10回だが、このマルモのおきては7月3日が最終回であり、10月9日の2時間スペシャルとあわせて、放送話数は史上最多の12回になっている


おはなし(第1話ネタバレ注意)編集

高木護(阿部サダヲ)は大手文具メーカー「あけぼの文具」のお客様相談室に勤務する平社員。学生時代は野球部に所属し、万年補欠の捕手だった。野球部の同窓会で投手だった笹倉純一郎(葛山信吾)と久しぶりに会った。純一郎は妻と離婚後、双子の笹倉薫(芦田愛菜)と笹倉友樹(鈴木福)を男手ひとつで育てた。

ある日、野球部の同僚から護に一本の電話がかかった。純一郎ががんで亡くなったとの連絡だった。純一郎は末期がんに侵されていたことを周囲に知らされていなかった。そして、薫と友樹はそれぞれ別の親戚のもとに引き取られ、離ればなれになった。数日後、護の前に薫と友樹が現れた。友樹は犬「ムック」を連れてやってきた。

こうして、護は薫と友樹の父親代わりとなることを決意する。

そして、薫と友樹は護(まもる)のことを「マルモ」と呼ぶ。


主なキャストとゲスト編集

高木家編集

高木 護(38)/マルモ - 阿部サダヲ(高校時代:清水貴紀)編集

本作の主人公(笑)。大手文具メーカー「あけぼの文具」に勤務する独身アラフォー男。入社当初は商品開発部にいたが、現在は「お客様相談室」所属。中学時代にバッテリーを組んでいた親友・笹倉純一郎が突然死去し、残された幼い双子が親戚の事情により引き離されるという事実を不憫に思い、二人を引き取る。初めは預かるだけのつもりだったが、親友が残した双子の存在に次第に今まで失いかけていた情熱を思い出し始め、純一郎の代わりに二人を育てることを決意する。普段は双子のペースに尽く巻き込まれ、そのうえ喋る犬まで住み着いてしまい、今までの日常がかき乱される事となる。しかし、様々な問題を乗り越え、たくさんの人々に支えられることで、双子(と犬)と徐々に「本当の家族」となっていく。双子、ムックからは「マルモ」と呼ばれている。

ぼけっとした友樹にツッコミをいれたり、双子が何かしでかすと怒鳴って叱るなど、容赦がなくやや短気なところもあるが、性根は心優しく、純一郎の代わりに二人を大切に見守っていく。職場では、勤務態度は真面目だが少し頼りなく、双子を預かっていることは内緒にしている。牧村かなに憧れを抱いている様子。

笹倉 薫(6) - 芦田愛菜編集

護の親友・笹倉純一郎の長女で、双子の姉。春から新一年生。母親がおらず、弟の友樹がぼおっとした泣き虫な性格であるため、幼い頃からしっかりしなければと無意識に思うようになった。利口で、大人顔負けの受け答えをする。だが、内面ではいろいろなことを我慢していたり、自身も護に叱られて泣き出すなど、まだまだ子供。弟の友樹に対しては、お風呂の後にドライヤーをかけてあげたり、彼が泣き出した際におんぶをしようとするなど、いつもお姉さんとして頑張っている。常に「友樹を守る」という意識を強く持っており、彼のことをよく理解している。父から言われた「友樹とずっと一緒にいるんだぞ」という言葉を固く守っている。好きな食べ物はざるそば。

笹倉 友樹(6) - 鈴木福編集

護の親友・笹倉純一郎の長男で、双子の弟。純粋で優しい心の持ち主だが、おっとりしていて泣き虫で、ちょっと不安になるとすぐに泣き出してしまう。しっかり者の姉・薫とは対照的に、迷子になったりドジをしたりと、小さな問題児。薫のことを「おねえちゃん」と呼び、頼りきっているが、護に「おねえちゃんをいじめるな」と立ち向かうなど姉弟仲はとてもいい。身長は姉の薫よりも少し高い。動物好きで、ある日出会った犬・ムックと仲良くなり、どうしても飼うとだだをこねる。

好きな食べ物はざるそば。

ムック - ムック(ミニチュアシュナウザー)編集

正体不明のミニチュアシュナウザー犬。子供の声で人間の言葉を話す。友樹が親戚の家から家出した際に出会い、仲良くなる。双子に懐いており、励ましたり勇気づけたりして、彼らの心の支えになっていく。常に双子の味方であり、護が何かしでかすたびに厳しく指南する。護とは対立することが多いが、鋭い一言により、結果的に護にとっていい方向に物事が進むようになる。護と双子以外の人間の前では一切言葉を喋らない。鯖缶が好物。名前のムックは友樹が付けた。犬の表情が「(ひらけ!ポンキッキの)ムックに似ているから」という。

居酒屋「クジラ」編集

畑中 陽介(50) - 世良公則編集

居酒屋「クジラ」を営む。アパートの大家。

畑中 彩(25) - 比嘉愛未編集

陽介の一人娘。バツイチで、現在は実家に戻っている。

あけぼの文具編集

鮫島 勇三(55) - 伊武雅刀編集

お客様相談室・室長。

牧村 かな(30) - 滝沢沙織編集

お客様相談室所属・広報部。

真島 孝則(25) - 小柳友編集

お客様相談室所属。仕事では護の先輩。

塩沢 民子(45) - 千葉雅子編集

お客様相談室所属。共働き。

尾崎 凛花(22) - 外岡えりか(アイドリング!!!)編集

お客様相談室所属の派遣社員。書類整理、雑務処理担当。

その他編集

笹倉 純一郎(享年38) - 葛山信吾編集

護の高校時代の親友。野球部時代はエース投手だった。薫と友樹の実父。末期ガンにより、幼い双子を残して突然この世を去る。薫と友樹に、「二人でずっと一緒にいるんだぞ」と約束した。

白川 桜子 - 芳本美代子編集

白川メンタルクリニックの精神科医。

杉下 秀夫 - 六角慎司編集

薫と友樹の担任先生

谷口 隼人 - 貴島康成編集

薫と友樹のクラスメイトで、いじめっ子兄弟姉妹も友達もおらず、しかも両親が共働きで多忙なため、いつもひとりぼっち。薫に片想いをしており、仲の良い薫と友樹に嫉妬して「マルモはパパでもないのに家族だなんておかしいよ」と言ったり、薫のことを「ささブタ」と呼んだりして嫌がらせをしていたが、後に謝罪して和解する。

ゲスト出演(第1話)編集

久保-長谷川朝晴編集

お詫び先の女性 - 歌川椎子編集

遠藤 妙子 - 氏家恵編集

薫と友樹の伯母。

遠藤 礼奈 - 池田愛編集

妙子の娘で、薫と友樹の従姉。

笹倉 秋人 - 二階堂智(第1・2話)編集

薫と友樹の伯父。

笹倉 聡子 - さいとう芽美編集

秋人の妻。

お詫び先の従業員 - 原金太郎編集

宅配業者 - 中津川朋広

ゲスト(第2話)編集

おばあさん - 二宮弘子編集

千葉 亮一 - 児嶋一哉(アンジャッシュ)編集

墨田警察署広川交番の警察官。当初は護のことを(薫と友樹の)誘拐犯ではないかと疑っていた。


スタッフ編集

脚本:櫻井剛、阿相クミコ

音楽:澤野弘之、山田豊

編成企画:瀧山麻土香、水野綾子

プロデュース:橋本芙美

演出:河野圭太、城宝秀則

技術プロデューサー - 長谷川美和

TD - 山岸桂一

撮影 - 伊藤清一

映像 - 吉川博文

照明 - 阿部慶治、成田卓嗣

音声 - 竹中泰

選曲 - 大森力也

音響効果 - 上田真理香

編集 - 河村信二

ライン編集 - 伊藤裕之

MA - 市村聡雄

美術プロデューサー - 杉川廣明、溝川哲郎

デザイン - 柳川和央

美術進行 - 竹田政弘

大道具製作 - 福田智広

大道具操作 - 吉田精正

装飾 - 竹原丈二

持道具 - 岡田哲也

衣裳 - 岡島千景

ヘアメイク - 西野真理子

アクリル装飾 - 中村哲治

建具 - 三田村賢

電飾 - 鈴木健也

視覚効果 - 江崎公光

生花装飾 - 牧島美恵

植木装飾 - 後藤健

フードコーディネーター - 住川啓子

美術車輌 - コマツサポートサービス

音楽協力 - フジパシフィック音楽出版

協力 - フジアール、バスク、ベイシス

ドッグトレーナー - 山口雄生

広報 - 島谷真理

広告宣伝 - 高木晋介

ホームページ - 丸谷利一、伏見香織

スチール - 川澄雅一

CG - 鈴木鉄平、三塚篤

車輌 - ファン

スケジュール - 三木茂

演出補 - 八十島美也子

制作担当 - 持田一政、谷正光

制作主任 - 田村豊

記録 - 津嶋由起江

プロデューサー補 - 久保田育美

ラインプロデューサー - 山崎淳子

制作:フジテレビ

制作著作:共同テレビ


エンディングテーマ編集

マル・マル・モリ・モリ!」(ユニバーサルミュージック)

アーティスト:薫と友樹、たまにムック。

BPM:125

演奏時間 TVサイズ 1:41 フルサイズ 3:48

曲構成 サビ→Aメロ→サビ→Bメロ→サビ|→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→サビ(落ち)→サビ

CDは5/25よりリリース。CDTVで初の3位。

pixivでは、このエンディングテーマの振り付けを踊っているイラストが投稿されている。


これまでの放送時間編集

第1・3・4話21:00~22:1474分
第2話22:30~23:2454分/繰り下げ90分

サブタイトル一覧・脚本と演出編集

各話放送日サブタイトル&読み関東地区の視聴率前のお話の視聴率
第1話2011年4月24日独身男と双子が家族(どくしんおとことふたごがかぞく)!? 犬がつなげた絆(いぬがつなげたきずな)11.6%変化なし
第2話2011年5月1日今日からここがおまえらの家(きょうからここがおまえらのいえ)12.9%+1.3
第3話2011年5月8日入学式、マルモは来ないの(にゅうがくしき マルモはこないの)?
第4話2011年5月15日
第5話2011年5月22日
第6話2011年5月29日
第7話2011年6月5日
第8話2011年6月12日
第9話2011年6月19日
第10話2011年6月26日
第11話2011年7月3日
スペシャル2011年10月9日

脚本編集

櫻井剛(第1・3話)阿相クミコ(第2話)

演出編集

河野圭太(第2話まで)城宝秀則(第3話)


作品一覧編集


余談編集

当初、芦田は本作のドラマに出演する予定はなくテレビ朝日系列のドラマ『犬を飼うということ〜スカイと我が家の180日〜』に出演が決まりかけていたが、芦田がギリギリまで返事を遅らせた事で、最終的に『マルモのおきて』に出演する事になり、急遽代役の子役オーデイションをやるなどテレビ朝日側が怒り心頭になってしまい、「ジャニーズのメンツを潰した」と、彼女を起用しない方針にし、芦田を長年テレ朝を出入り禁止にさせられてしまった。(その後、『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』でやっと出禁が解除されたものの、未だにテレビ朝日制作・放送のドラマには出演できていない。)

また、同時期にばんえい競馬でマルモスペシャルという馬が競走馬として存在していたが、同ドラマとの関連性は不明。



関連タグ編集

花王 ドラマ


関連リンク編集

マルモのおきて(Wikipedia) 引用元

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