CV:東地宏樹
概要
『機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線』のキャラクター。
死神同様に『重力戦線』全3話に登場する狂言回し的な存在。
人物像
地球連邦軍第44機械化混成連隊の指揮官(連隊隷下の大隊長)。重力戦線各話に登場する主人公たちの上官にあたる。
死神と並んで重力戦線の皆勤賞キャラ。
よく嫌味や皮肉を部下に言っており、嫌われそうな上官を絵に描いたような人物。また部下からの詰め寄りも巧みにはぐらかしている。しかし嫌味や皮肉を含む発言はしっかりと的を射ており、時には戦死した部下を想った発言もするため一概に小物とは言えない指揮官である。
例として、血の気が多い将兵揃いだった連隊の戦車大隊が反抗作戦に失敗して壊滅した時には「優秀な人材を失った」と言い、ジオン公国への機密情報流出容疑で収監されていたアリーヌ・ネイズン技術中尉が率いるガンタンク小隊に対して「囚人兵がモビルスーツに乗れるだけでもありがたく思え!」と対MS重誘導弾や戦車といった従来型兵器のみでモビルスーツに挑まざるを得なかった部下たちを意識したとも取れる発言をしている。
ちなみにキャラデザをした人によると、血をすするドラキュラを意識してデザインした模様。
活躍
初登場の第一話では大隊で唯一生き残った対MS特技兵小隊のベン・バーバリー中尉に撤退する部隊の殿をするよう命じている。短い登場ながらこの時のバーバリーとの応酬で彼の嫌味な性格を視聴者に印象付けた。
第二話ではハーマン・ヤンデル中尉について行けないと思ったレイバン・スラー軍曹が指揮権のはく奪と転属を求めて懇願した際に登場。(先の戦闘で戦車大隊が壊滅したため、臨時で預かっていたものと考えられる)コレマッタはヤンデル中尉の(たとえ戦車の機関不調で出撃できなかったことが幸いしたことすらも含めて)能力を高く評価し、庇うような言動に終始していた。そして、「ジオン軍のエースパイロットを葬り、士気を殺ぐ」という目的で利害が一致し、先に頼まれていたヤンデル中尉の作戦を採用し、臨時編成の戦車二個小隊をヤンデル中尉に委ねた。
第三話においては、オデッサ作戦直前に、消耗した第44機械化混成連隊に人員の補充とモビルスーツ部隊が配備され独立混成第44旅団と改編された(描写を見る限りモビルスーツ部隊と戦車部隊の両方を指揮しているので彼の大隊は歩兵大隊から諸兵科連合部隊に改変された模様)。オデッサ作戦発動に伴い、今まで散々痛めつけられてきたジオン軍に対し攻勢に出るという事で終始興奮していた(「一気にファーストダウンだ!」「タリホー!」など前話からの落ち着いた態度とはかけ離れた言動であったため、相次ぐ部下の戦死で精神がおかしくなっていたという考察もある)。
ところがダブテ級陸戦艇の猛攻により思うように進軍できず苛立ちを見せ、アリーヌ・ネイズン技術中尉率いるガンタンク小隊(実質的にはモビルスーツ不足で開発を凍結されたRTX-440を使い潰すための懲罰小隊)を押し付けられた事で最初は嫌味たっぷりの態度を取っていた。だが、ガンタンクが戦果を挙げると掌を返して評価した。